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読書ノート

2013-12-08

p.132

 そこに透けて見えるのは、日本の行政や日本の社会そのものに対するアメリカの徹底的な不信感である。

[関岡英之「拒否できない日本」p.132


ISBN:9784166603763

2013-10-16

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pp.134-5

イラクの復興事業(…)「発注者」として躍り出たアメリカ政府は、入札に応募できる業者の資格をアメリカ企業のみに限定した。日本語ではこれを「指名競争入札」という。

(…)他国の資産を勝手に破壊(…)利権を独占(…)油田火災の消火事業で指名された企業の中には、現役の副大統領が就任前までCEOを務めていた企業の「ケイレツ」も含まれていた。

 インフラ整備事業を落札したのは(…)国務長官だった人物が取締役を務めている(…)建設業者だ。日本語ではこれを「政官業の癒着」という。

[関岡英之「拒否できない日本」pp.134-5]


ISBN:9784166603763

2013-10-15

p.224

もしわたしたち日本人にはアメリカの要求に従う以外に選択肢が無いならば、なぜそのような構造になっているのか、(…)向き合わざるを得ない時期がいままさに到来しているのではないか。

[関岡英之「拒否できない日本」p.224]

ISBN:9784166603763

pp.220-1

 明治維新のヒーロー(!)ユキチ・フクザワが(…)翻訳しているとき「コンペティション」という英語の単語にぶつかった。これに相当する日本語がなかったので、カレは「競争」という新しい言葉をつくりだした。それによって日本語は、より豊かなものとなった。 (二〇〇二年に来日したブッシュ・ジュニア大統領)

[関岡英之「拒否できない日本」pp.220-1]

ISBN:9784166603763

p.215

ハイエク自身はオーストリア出身だがイギリスに惚れ込んで帰化し、アングロマニアと呼ばれたほどイギリスびいきだったという。

[関岡英之「拒否できない日本」p.215]

ISBN:9784166603763

p.214

ハイエクは『個人主義と経済秩序』のなかで、真の個人主義の伝統は(…)イギリスの思想家達の系譜のなかにこそあり、ヨーロッパ大陸(…)特にフランスのそれは平等主義が持ち込まれたため社会主義を生み出す元凶となった「偽りの個人主義」であると主張している。

[関岡英之「拒否できない日本」p.214]


ISBN:9784166603763

p.208

アメリカが「自由」というとき、それはわたしたちが考えるものとはまったくもって非なるものがある。

[関岡英之「拒否できない日本」p.208]


ISBN:9784166603763

pp.205-6

相場屋がいつから賢者のごとく扱われるようになったのか。(…)

守銭奴が一国の将来は俺達が握っていると豪語する。

[関岡英之「拒否できない日本」pp.205-6]


ISBN:9784166603763

p.203

たんにアメリカの一学派のイデオロギーに過ぎない市場原理主義があたかも科学的真理であるかのごとく絶対化される(…)英語、ドル、時価会計、英米法、そして近代経済学。すべてアングロ・サクソンの世界〝文化〟遺産ではないか。

[関岡英之「拒否できない日本」p.203]

ISBN:9784166603763

p.201

 「国際カジノ社会」の掟では、公けの場で正論を訴えるのはタブーだったので、アジア諸国は密かに喝采(…)マハティール首相に反論して市場原理主義を擁護したのは、(…)ジョージ・ソロスだった。

[関岡英之「拒否できない日本」p.201]


ISBN:9784166603763

pp.200-1

この*1とき(…)巨額の投機資金が国境を越えて狂奔する国際的カジノ経済に日本は完全に組み込まれ、二度と足抜けできなくなった。

[関岡英之「拒否できない日本」pp.200-1]

ISBN:9784166603763

pp.198-9

柏木雄介氏は『21世紀の国際通貨システム ブレトンウッズ委員会報告』(…)で次のように述べている。

 「(変動相場制について〔筆者注〕)いろいろメリットが主張されたわけであるが、実際、1973年以降そのとおりに動いたかどうか検証してみると、 (…)何か(…)経済のdiscipline(節度)を失わせるものがあって、そこから経済全体が悪い方向に動きつつあるのではないかという懸念が強い(…)」

[関岡英之「拒否できない日本」pp.198-9]

ISBN:9784166603763

p.197

フリードマンの進言は(…)「ニクソン・ショック」として実現した。世界は変動相場制に移行することとなり、(…)円は大幅な円高に見舞われることになった。

[関岡英之「拒否できない日本」p.197]

ISBN:9784166603763

pp.195-6

「新古典派経済学」はレーガン政権のイデオロギーという政治的権威を獲得したことで、(…)アメリカ近代経済学の主流となった。

(…)シカゴ大学はその総本山となり、(…)洗礼を受けた多くの卒業生が、(…)世界各国の財務省、経済省、中央銀行(…)IMF、世界銀行、OECD、WTOなどの国際機関に就職し、こんにち世界の経済をコントロールしているのである。

[関岡英之「拒否できない日本」pp.195-6]

ISBN:9784166603763

p.187

 世界の多様性を是とするか非とするかによって、世界はまるで違って見える。(…)豊穣と見る人もいる。だが多くのアメリカ人の眼には、(…)違った価値観を持っているということが、我慢ならないほど嘆かわしい状況に映るようである。

[関岡英之「拒否できない日本」p.187]


ISBN:9784166603763

p.184

オプラーの回想録を一読してもらいたい。(…)いま日本で推し進められている事態は、占領軍でさえ躊躇したことだということを、ぜひとも理解してもらいたいのだ。

[関岡英之「拒否できない日本」p.184]

ISBN:9784166603763

p.182

オプラー*2自身は新憲法の起草にたずさわっていないが、「この憲法はアングロ・サクソン型である」と断言している。

[関岡英之「拒否できない日本」p.182]

ISBN:9784166603763

p.177

英米法には「コモン・ロー」とならんで(…)「エクイティ」と呼ばれる〝超法規的な〟法の伝統がある

(…)独占禁止法はこのエクイティの伝統から生まれ出たものなのである。

[関岡英之「拒否できない日本」p.177]

ISBN:9784166603763

pp.175-6

 イギリスではシロウトでも法律を調べられるような六法全書みたいな(…)法典がついに日の目を見なかったのは、(…)弁護士階級が仕事にあぶれないために、わざと複雑な判例法の伝統を守り抜いたからだという、冗談みたいな説があるほどだ。

[関岡英之「拒否できない日本」pp.175-6]

ISBN:9784166603763

p.169

「攻撃的でアイデアに富んだアメリカの弁護士は自己の当事者に都合の良いように、許される限度ぎりぎりまで事実を歪め、思うままに民事訴訟規則をもてあそぶ」 (ペーター・ハイデンベルガー)

[関岡英之「拒否できない日本」p.169]

ISBN:9784166603763

*1:「「実需原則」が撤廃された」(p.199)

*2:「GHQ民政局の法制司法課の課長だったアルフレッド・オプラー」(p.181)