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2006-2-20

[]火目の巫女 (電撃文庫) 著:杉井光 絵:かわぎしけいたろう

第12回電撃大賞銀賞受賞作。おっ、これもなかなか面白い。キャラが悪い意味でありきたりだとか、三人の関係の描写の分量が少ないとか、設定ばらしの後の展開が急で雑だとか細部を見るとボロが出てくるけど、読んでいる最中はストーリーテリングの上手さでそれほど気にならない。文章も今回の受賞者の中では一番使い方が上手いし、展開も穏やかなシーンと盛り上がるシーンのメリハリが利いているので退屈することが全くない。ただ、上にも書いているとおり細部が雑なのが足を引っ張ってラストイマイチ鬱になれなかった。多分作者は読者を鬱に叩き落とすのが狙いだろうと思うんだけど、特にキャラに何の思い入れもなかったので別に鬱だとは思わなかった。ストーリー上必要だしね。

あとがきネタはあえて触れないでおくとして、脇の甘さがなくなればもっといい本を書けるんじゃないかな? 今のままでも面白いけど。とまれ今年の電撃大賞新人はおおむね当たりで嬉しい限り。

 評価:★★★☆

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