香雪読書録 RSSフィード

yukattiのこつこつ読書録&ブックリスト このページをアンテナに追加!

0000 | 00 |
2004 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 12 |
2005 | 04 |

2005-04-12(Tue)

『世界の終りとハードボイ

[][][][][][][][] 村上春樹わたせせいぞう、わがふるさとは坂の下に海があるまち――『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ハートカクテル』をめぐる雑感  村上春樹、わたせせいぞう、わがふるさとは坂の下に海があるまち――『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ハートカクテル』をめぐる雑感 - 香雪読書録 を含むブックマーク

には村上春樹をめぐるなんだか素敵な秘話が。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) わたしが本格的に村上春樹*1の作品を読むようになった直接のきっかけは予備校時代の体験で、d:id:yukatti:20040121#20040121f3に書いているとおり。

それで最初にじっくり読んだのが『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』?新潮社、1985、単行本新装版ISBN:4103534109*2の初版単行本。ピンク色の箱の分ですね。d:id:yukatti:20041129#1101702836に書いたおぼろげな記憶はやはり正しくて(この前実家でチェックした)、やっぱりちょうど18歳、予備校生の夏だった。汗をたらたら流しながらベッドに寝っ転がって夢中で読んだのを覚えている。当時は「ワンダーランド」が自分の心象風景に似ていることと、音楽の力のカタルシスにノックアウトされたんだった。最近はそれ以上に「ハードボイルド」の「私」のことばにひかれる。

ハートカクテル (1) (講談社漫画文庫) チョーク色のピープル (角川文庫―わたせせいぞうコレクション) その18,19だったちょうど同じ頃、わたせせいぞう?http://www.apple-farm.co.jp/)の『ハートカクテル?』や『チョーク色のピープル』?などにもはまった。わたせせいぞう氏は神戸市生まれ門司育ちである。彼の描く海や坂のあるまちは、自分の中にある「美化したふるさと」の姿であり、理想のまちであった。その理想をわたしは今もどこか追い求めているのかもしれない。部屋の窓から遠く海が見えると落ち着ける。海がないまちだとどうしても落ち着けない。

神戸 神戸市役所展望ロビーから北側。錨山、市章山が見える。 村上春樹が彼の育った街として語るときの「神戸」はかろうじてわたしも子供時分に間に合っているので、彼が懐かしがっている風景はわたしのそれと共通しているところがあるなあと思える。それがなんだかうれしくもあり、悲しいような――こちらの勝手な思いこみだろうけど、ある種の痛みを共感している、という思い――気もしている。

村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 ★★★★★

わたせせいぞう『ハートカクテル』シリーズ*3 ★★★★☆(人によっては甘さがあわないかもしれません) 『チョーク色のピープル』★★★★★

takamine_ktakamine_k2005/11/14 23:51ハルキリングの登録、ありがとうございます。
こう言ってはなんですが、yukattiさんのダイアリーの方が
興味あったりして…関係ないですね、ははは。

yukattiyukatti2005/11/15 00:37あ、どうもよろしくお願いします。やっぱりダイアリーの方がいいのかな……ここ更新できてないですもんね(更新したい気持ちだけしかない状態です)。いくら村上春樹のことを書いていても。orz
でも実はなんか、http://harukizuki.ring.hatena.ne.jp/ に「村上春樹好きリング」http://ring.hatena.ne.jp/yukatti/
が出てこないという変な状態になっているようで設定等が出来なくなっており、先ほどはてなに問い合わせメールを出したところなんです。状況が改善されれば何とかします(ダイアリーを春樹好きリングに登録するともしかしたら注目エントリーとか村上春樹の話題から離れて滅茶苦茶になるかもしれないんですけど、それでもいいのかなあと気になるんで、考えます)。
※リングのURLを間違えていたので再投稿。

2004-08-24(Tue)

『はてなの本』

[][][][] 田口和裕・松永英明・上ノ郷谷太一『はてなの本』  田口和裕・松永英明・上ノ郷谷太一『はてなの本』 - 香雪読書録 を含むブックマーク

田口和裕(d:id:tagkaz)・松永英明(d:id:matsunaga)・上ノ郷谷太一(d:id:NiPeke『はてなの本』翔泳社、NEXT TRAVELERS 200Xシリーズ第一弾、2004.8、ISBN:4798107042
bk1bk1.jp
55字内容紹介…「はてな」を「コミュニケーション増幅装置」としてとらえて魅力を腑分けする一冊。はてな代表3万字インタビューも。

本は両表紙Wフェイス仕様という凝った体裁の二部構成で、「SIDE A 横書きサイド」は「はてなダイアリー&はてなアンテナ究極ガイドブック」。「SIDE B 縦書きサイド」では「はてなダイアリーのコミュニティと運用」を明らかにしようとし、ユーザーに人気のはてなダイアラーd:id:kowagariさんによる冒頭コラムで端的にユーザーから見たはてなの楽しさを伝え、さらに近藤淳也はてな代表30,000字インタビューや歴史からその魅力・活用方法まで延々語る「はてなの語り部」ともいうべき章でしめくくる。

『はてなの本』はとても読み応えのある本である。

自分としてはSIDE Bが面白かった。近藤さんのインタビューはこれまでのインタビューで読んだことのある内容も一部あったが初めて知った裏話的なものもありとても興味深かった。どういう理念や設計思想で開発されたシステムであるか、ということがわかって、はてなを面白がって使っているユーザーとしては自分たちが何を面白がっているかの正体が少し分かった気がしてうれしくなるのだろうと思う。また、キーワード議論などはてなについて突っ込んだ話をしたいユーザーはこのレベルまで知っておいたほうがいい。必読といっていいだろう。

その他の部分も自分の歩みを改めて振り返ることが出来たり、外から眺められたりなどしている感じで大変面白かった。はてなのことをいろいろ言いたいはてなのヘビーユーザーはぜひ読むべきだと思ったし、はてなのことを知りたい人にも薦めたい。

いっぽうのSIDE Aのほうにも便利なカタログが満載で、それを見てわくわくする人は多いと思う。ただ、初心者に薦めるのはどうか、と思われるテクニックやちょっとした間違い箇所がわずかにあるのが気になって(p.57、p.58など)、そういうレベルのミスがほとんどなかった先行はてな本二冊(『はてなダイアリーガイドブック『[はてな]ではじめるブログ生活』)と比べるとマニュアルとして量的には優れていても質的にはやや遜色があるように感じられる。

このように読み応えある本にもかかわらず初歩的な段階で不適切な説明があることが残念でならない。神経質なようだが、マニュアルという側面がある以上、せっかくの本でも気になる箇所が初心者向けの箇所であればあるほど、何かいい加減にあしらわれているような気になってがっかりきてしまう。たとえば「ホームページ」を作ったことのない友人ががはてなをはじめたい、というときなんかにはこの本を安心してぽんと渡してしまうのは少し怖い。本当にとても残念なので、ぜひ今後の修正を望む。

あとちょこちょこと、本の中に自分のIDは出てはいないけれども編集や作成に携わったキーワードが登場しており(写真日記花、はてなダイアリーTips、はてなダイアリーFAQ、はてなダイアリーガイドなどなど)、キーワードがこのように立派に出版物にその名を刻んでいることがひそかにうれしかったりこそばかったりした。

★★★☆(SIDE Aは★★★、SIDE Bは★★★★★) 間違い箇所に気づける人には★★★★☆

apple-eaterapple-eater2004/09/01 16:56秋の新企画を立ち上げてみました。夏のアレの件は… ……とととりあえず、終了企画に移行しました。

yukattiyukatti2004/09/01 17:23読書シーズンです。ありがとうございます。企画取りまとめ(というか参加)なかなか出来なくてすみません。夏のアレも追い追い。

2004-05-27(Thu)「はてなの本」その1

『はてなダイアリーガイド

[][][][] 水野貴明著・株式会社はてな監修『はてなダイアリーガイドブック ウェブログでつながる新しいコミュニティ』(ISBN:4839914982 水野貴明著・株式会社はてな監修『はてなダイアリーガイドブック ウェブログでつながる新しいコミュニティ』(ISBN:4839914982) - 香雪読書録 を含むブックマーク

水野貴明?d:id:mizuno_takaaki)著・株式会社はてな監修『はてなダイアリーガイドブック ウェブログでつながる新しいコミュニティ』(毎日コミュニケーションズ、2004.5、ISBN:4839914982
bk1bk1.jp
2004年5月28日発売
55字内容紹介…

感想

一気に読了。久しぶりに「巻を措く能わず」という感覚を味わうことができました。

びっくりするくらい全機能についてきちんと遡って調べてあり、また周辺知識にも言及されていて(はてなダイアリーの範囲にとどまらずウェブ全体への目配りがありますね)、とてもまじめに作られている誠実な良い本だなと思いました。図版が多く説明が丁寧なので初心者が読んでも大丈夫でしょうし、わたしはさんざん使い倒している身でありながら夢中になって読めています。普段使わない機能でこの本ではじめて知った仕様もありました。

はてなダイアリーガイドブック―ウェブログでつながる新しいコミュニティ ウェブログ・ハンドブック―ブログの作成と運営に関する実践的なアドバイス そして詳しく各機能に言及していながら単なるガイド本・マニュアル本にはなっていないのは特筆すべきで―単なるガイド本になっていないという特長はレベッカ・ブラッド『ウェブログ・ハンドブック』(ISBN:483991107X*1と通じるところがあるように思います―、「ツール」としての「はてなダイアリー」を徹底的に紹介し、それを使いこなして主体的にコミュニティ……はてなダイアリーのコミュニティ・それにとどまらずブログのコミュニティ、さらに世界に広がっているウェブ全体のコミュニティ…)に参加していこうとする人を力強くサポートする本になっています。

ほかに、マニュアルとしてもちゃんと優れているのでマニュアル好きの方にも、「教えてはてなダイアリー」呪文を唱えるのに躊躇してしまうシャイな方(この本があれば質問のかなりは解決されます)にも。

特長的と思ったところ

  • 機能の解説がはてなダイアリー内だけの話にとどまらないよう工夫。
    • その機能がはてなダイアリー以外のウェブサイトに対してどういう便を与えているか。それらとどういうつながりを生み出しているか。
    • はてなダイアリー以外のウェブサイトでその機能はどういう形で実装されているか。
  • 全機能について丹念に調べてある。
    • 全機能について言及し、はてなダイアリーのヘルプ、はてなダイアリー日記、はてなダイアリーガイド、Tips、FAQ、各キーワード説明にある概要・仕様は網羅。よく使うTipsも紹介。
    • ヘルプにもガイドやTipsにも載っていないことも書いてあって参考になりました。
  • 「インターネットと日記とは」「ブログとウェブ日記」といった基礎的な周辺知識も得ることができる。
  • わからないことの調べ方がきちんと説明されている
    • 「○○」については「△△」というキーワード/ページに載っている。「△△」を探すには「××」で検索する……
  • 自分がはてなダイアリーによってどういう情報をどこに発しているかを把握できるようきちんと解説。
    • キーワード、リファラ(リンク元、referrd)の仕組み、RSS配信など。
    • 関連してはてなカウンターの仕組みの解説。なかなか分かりにくいことを図版つきで説明してあり、自分が閲覧時にどんな情報を取得されているかも理解できる。
  • トラックバックの送り方、RSSの利用方法などまだ十分知られていないブログツールの活用方法も解説。

d:id:yukatti:20040526より、各書レビュー部分をピックアップして掲載。

★★★★☆/5(ほぼ5つ★。参考文献リストを付けていただけるとさらに良かったかなと。その他、はてなツールバーと同時に「はてなブックマークレット」への言及も…とやや欲張りなお願いをこめて。)。

*1:レベッカ・ブラッド『ウェブログ・ハンドブック』(yomoyomo訳、毎日コミュニケーションズ、2003.12、ISBN:483991107X

0000 | 00 |
2004 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 12 |
2005 | 04 |

言及ISBN/ASIN

この日記で最近言及した本
Copyright© "yukatti" Matsumoto,Y.(E-Mail : yukako@feb.email.ne.jp).