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2004-08-05(Thu)

城山三郎『湘南』

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城山三郎『湘南? 海光る窓』(文春文庫、1997.1、ISBN:4167139227
bk1bk1.jp
  • 初出…「諸君!」昭和59年1月号より63年12月号までに連載
  • 単行本…1989年3月 文藝春秋
55字内容紹介…「海の見える家」に住みたくて茅ヶ崎に移り住んで40年。窓からの「光る海」の風景や風俗を爽やかに描くエッセイ集

著者・城山三郎氏は茅ヶ崎の駅そばにあるマンションに仕事場を構えていると聞く。そのマンションからは相模湾が手に取るように眺められるはずだ。おそらくその光景を、このエッセイで書いておられるのだと思う。その他、湘南の風俗、東京や横浜、鎌倉などに出かけた時の思い、人との交流などを穏やかに、時にユーモアを漂わせた爽やかな筆で軽くつづってある。湘南をいとおしむ気持ちが伝わってくる楽しく穏やかに読める一冊である。

わたしも氏と同じように、神戸の坂の街に住んでいたころに眺めくらした目の前やや離れて広く遠く輝く海(と、できれば山も)をまた見て過ごしたくて湘南にやってきた。だから、城山氏が海の眺めを愛する気持ちはとてもよくわかる気がする。いま海から2キロ強に建つマンションであるわたしの部屋からは、海はほんの数ミリ幅で見える程度。だがたったそれだけでも毎日、海と空は深くにも浅くにも、静かにも荒くにも眺めを変え、まったく見飽きることがない。

 さて、日毎、窓から海を眺めるようになってまず感じたのは、「海は光る」ということである。一日中、海面は光りながら、東から西へとゆっくり移って行く。
 海は平らで巨大な発光体になって、横滑りして行く。黄金にまぶされて海が動いて行く、という感じである。城山三郎『湘南』から「黄金の海」p.14~15より)

(中略)

 弱い人間としては、その黄金に目もくらむ思いで、トルストイのように「光ある中に光の中を歩め」と、自らを励まし、次の一歩、次なる一日へとふみ出して行く他はない。(同p.16より)

★★★☆

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