2004-07-28(Wed)
■ [memo][入][海外][書け][著う] この夏はこれを読むぞジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』 
- ジーン・ウルフ?『ケルベロス第五の首』?(柳下毅一郎?訳、国書刊行会 未来の文学、2004.7、ISBN:4336045666)
- bk1『ケルベロス第五の首』/bk1.jp『ケルベロス第五の首』
- 原題:THE FIFTH HEAD OF CERBERUS by Gene Wolfe, 1972
- 国書刊行会 http://www.kokusho.co.jp/
『ケルベロス第五の首』について、参照リンク
- 柳下毅一郎氏(訳者) ウェブサイト:Kiichiro Yanashita's Murderous Page
- 「オレにやらせろ」Fifth Head of Cerberus(Kiichiro Yanashita's Murderous Pageより) http://www.ltokyo.com/yanasita/works/mags/bungei/06.html
- 殊能将之?氏(ミステリ作家) ウェブサイト:mercy snow official homepage
- a day in the life of mercy snow 2004年7月後半 http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/LinkDiary/links04071.html
- 2000年6月24日 http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/Reading/read00.html#wolfe
- 2002年5月18日 http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/Reading/read0205.html#cerberus
- 2002年7月19日 http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/Reading/read0207.html
- ケルベロス第五の首:勝手に広報部 http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/Reading/fhc/mycerberus.html
- Cave Canem http://webpages.charter.net/rborski/
■ [企画][夏読書][memo] 「夏に読みたいこの一冊」関連メモ・気になる本 
銀林みのる『鉄塔武蔵野線』、大友克洋『童夢』、長野まゆみ『テレヴィジョン・シティ』
d:id:rararapocariさんの「夏に読みたいこの一冊」(http://d.hatena.ne.jp/rararapocari/20040727#doku以下)。
銀林みのるの『鉄塔武蔵野線』(新潮文庫他、ISBN:4101383219)は第六回日本ファンタジーノベル大賞受賞作(1994年。同時受賞は池上永一『バガージマヌパナス』*1)で、大森望・豊崎由美『文学賞メッタ斬り!』(パルコ、2004.3、ISBN:4891946822)の「ROUND10|世界文学に最も近い? ファンタジーノベル大賞」p.267から2ページ強割いて回顧談(笑い話的エピソード?かも)混じりに絶賛されている……。ファンタジーノベル大賞は大森氏が新潮社の編集者時代に社員編集者として担当し、作品の下読みをしていたとのことなのだ。「
少年小説としては完璧に近いですよね
」「要は鉄塔版『スタンド・バイ・ミー』なんだけど、「鉄塔には女性形と男性形の二種類がある」とか、男子小学生らしい鉄塔蘊蓄も山盛り。その後、長尾直樹監督の手で映画化もされたし、世の鉄塔おたくな人々にとっては今もバイブルみたいに読まれてる本です
」「少年小説の王道と言ってもいいような小説で、読めば写真がなぜ必要なのかってことも理解できます
」(いずれも『文学賞メッタ斬り!』p.127~p.128より)。
それで気になって読みたいなと思っていた一冊なんだけど、えー!? 新刊では入手できないようだ。amazon:鉄塔武蔵野線。
- 銀林みのる『鉄塔武蔵野線』?(新潮文庫、ISBN:4101383219)
- 大友克洋『童夢』(双葉社アクションコミックス、1983.3、ISBN:4575930326
- 長野まゆみ『テレヴィジョン・シティ』(河出文庫、1996.7、上ISBN:4309404790・下ISBN:4309404804)
春風亭柳昇『与太郎戦記』?
d:id:finalventさんの「夏に読みたいこの一冊」(http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20040728#p15)。
残念ながら絶版。古書や図書館で読むしかなさそう。amazon:与太郎戦記。
finalventさんがなぜこの本をあげられたか。それは特に若い人にとってはとても貴重な声だと思われるので、申し訳ないけれども該当箇所ほぼ全文引用させて頂く。
みんな、本当の戦争を忘れていく。
一番いけないのは、今、70代の「老人」たちだ、彼らは、戦後の老人なのだ。彼らの語る、戦争は、本土の戦時下というだけのこと。戦場はすでにメディア化されている。
柳昇師匠のこの爆笑体験談は、本当の戦場のリアリティの一端がうまく表現されている。こういうものを読まないと、戦争というものへのセンスが失われる。
finalventの日記2004-07-28「夏に読みたいこの一冊」より
■ [memo][kenji] 宮澤賢治「雨ニモマケズ」?と菩薩行。「ちょっと米食い過ぎ」であること ![宮澤賢治[[「雨ニモマケズ」]]と菩薩行。「ちょっと米食い過ぎ」であること - 香雪読書録 を含むブックマーク 宮澤賢治[[「雨ニモマケズ」]]と菩薩行。「ちょっと米食い過ぎ」であること - 香雪読書録 を含むブックマーク](/images/b_entry_wh.gif)
覚えとしてメモ。
- 「雨ニモマケズ」詩碑 http://www.ihatov.cc/monument/091.htm
- 雨ニモマケズ(原文テキスト) http://why.kenji.ne.jp/sonota2/amenimo.html
賢治の「雨ニモマケズ」での
米食い過ぎ*
については斎藤美奈子?氏の『戦下のレシピ?』平洋戦争下の食を知る(岩波アクティブ新書37、2002.8、ISBN:4007000379)にちらりと登場する(p.29)。この本では大正から昭和戦前直前に至るまでの「米ブーム」についても分析されている。台湾や朝鮮からの移入米によって安い米が手に入りやすくなり「三度三度、白いお米が食べ」たいという白米へのあこがれを実現してしまったこと、栄養学的に問題のある「エネルギーの七―八割(現在は四割)、たんぱく質の三割(現在は二割)を米からとっていた。副食はちょっぴり」という当時の食生活にあった*
。
*1:池上永一『バガージマヌパナス』わが島のはなし…文春文庫、ISBN:4167615010。d:keyword:バガージマヌパナス
rararapocari2004/07/29 01:34最近は、よく知りませんが、ファンタジーノベル大賞は結構名作が多いですよね。鉄塔武蔵野線は、鉄塔写真も含めて、あまり似た作品にあったことのない小説なので、是非読んでみてください。
apple-eater2004/07/29 13:24http://book.g.hatena.ne.jp/adramine/20040728#p3 にインスパイアされまして、新企画立ててみました。いかがでしょう?
apple-eater2004/07/29 17:26ちょっと勇み足でした。
yukatti2004/07/29 20:22apple-eaterさん なんか乗り遅れちゃったみたいですんません。adramineさんの案読みました。個人的にはあのへんを足がかりに頭の中でもうちょっとふくらませてから動きたい感じしてます。本棚・バーチャル書店作るとかだったら、それ用に個人用のキーワードを作るのか、それともたとえば各自が過去日記とかに展開してそれを「本棚」キーワードからリンクするのか……といった両方のやりかたがありそうですし(後者のほうがいままでのやり方に近くて簡単そう)、また個人用キーワード作った場合はその人がグループを退会(もしくははてなをやめたり)したりしたときにはどう処理するかとかも考えとかなくちゃいけなさそうだし。規約と検討も必要なのかな、とか。でも熱いうちになんとか実現させたいっすね。
yukatti2004/07/29 20:29rararapocariさん 『文学賞メッタ斬り!』によると「ファンタジーノベル大賞は、現代文学の新しい才能を生み出している。」。最近はリーダビリディが高い作品が受賞するようになったかなとの分析が。でもレベル高いですよね。わたしなんかだとちょっと背伸びして読むようなところがある作品・作家さんが多いです。『鉄塔武蔵野線』はなんとかして読みたいと思います。
apple-eater2004/07/31 20:56与太郎戦記を読みました。飄々と戦場の情景を描いてます。お勧め(陸軍落語兵はこれから読みます)
yukatti2004/08/05 21:56ますます読みたくなります。