大和但馬屋読書日記

この日記は

2005年12月06日火曜日

[][][][][]憐 Ren 遠いキモチと風色のソラ(水口敬文, 角川スニーカー文庫)

憐 Ren―遠いキモチと風色のソラ (角川スニーカー文庫)

憐 Ren―遠いキモチと風色のソラ (角川スニーカー文庫)

シリーズ完結作、本編としては三巻目。

完結はしたが、この終り方ならば一巻目の時点で終つたのと大した違ひはないやうな。二巻目で新たに登場した人物たちの話が勝手に決着しただけで、結局憐や玲人の行動が未来に影響を与へる訣でもなささうなのが物足りなかつた。まあ、そこまですべきかどうかは好みの分れるところだと思ふ。

ライトノベルの主人公の行動が青臭いのは悪くないといふか、むしろさうあるべきだとも思つてゐるのだけれど、この作品の場合は悪役たる大人の描写の方が青臭くて、そこが読んでゐて居たたまれない部分。「大人の論理」は、せめて大人が読んで共感できるものであつて欲しい。一巻目から感じてゐた未来世界の構造の有得なさといひ、世の中の大人はそんなに馬鹿ばかりなのかと。敵役かあるいは主人公達を導く役として一人でもいいから「魅力的な大人」が登場してゐれば、作品にもつと深みが出たと思ふ。たぶん、作者自身が「大人」嫌ひなのだらう。

口絵の導入部と、巻末のおまけ漫画はよかつた。絵師は良い仕事をした。

絵師はいい絵師はいい2006/05/31 12:01ストーリーは破綻しすぎている。ナイフが掌を貫通していても、腹を刺されても、警察に取調べを受けても、病室の外で「殺す」なんて話を立ち聞きしていても現実感がない。
設定どおりなら当日自分が死ぬことが分かっているはずだが、ほかの過去流しの仲間に今の状況を受け入れる予定を熱く語る人を出している。
一つの本の中で、過去流しの解釈を180度変えているあたりとか痛すぎてなんともいえない。

yms-zunyms-zun2006/05/31 15:06はあ、まあ特に異論はありませんが、私の書いたことに対してのコメントでなく作品そのものについての論評を見ず知らずの私のところにぶら提げられてもあまり意味が無い様に思はれます。次からはご自身のスペースで思ひの丈をぶつけられることをお勧めします。例へばこの日記と同じbookグループに参加されるのがよろしいのではないでせうか。別に迷惑に感じてゐる訣ではありませんが、違ふ土俵に上がられてゐる様にみえます故。

2005年08月09日火曜日

[][][][][]憐 Ren 錆びゆくココロと月色のナミダ(水口敬文, 角川スニーカー文庫)

憐 Ren 錆びゆくココロと月色のナミダ (角川スニーカー文庫)

憐 Ren 錆びゆくココロと月色のナミダ (角川スニーカー文庫)

表紙のコーヒー牛乳を吸ふ憐ちやんが可愛いと思ひました。まる。

前巻を読んだ後、これを紹介してくれた友人Kと電話で世間話をしてゐて、その話になつた。続きを読んだか? とKに問はれて「まだ。読みたいとは思つてるけどなー」と答へた。

「でも、あの話はもう終つてるから、続け様がなかつたと思はんか?」とK。オレはg:book:id:yms-zun:20050725:read050725isbn4044708010に書いた通り、全然話が終つてないと思つたのでその通り伝へてみた(Kはあまりネットを見ないといふか、オレと見てる範囲が全然違ふ)。

「いやだつて、あれは『ボーイミーツガール』だと思つてるからさー」「確かにあとがきにもそんなこと書いてあつたけど、『ボーイミーツガール』てのは話の発端であつて結末とちやうやん」云々。ライトノベルにどこまでSF的な読みを求めるかどうかの違ひなのだらうと指摘されたが、別にオレもSF的な整合性は全くどうでもよくて(タイムパラドックスとかは度外視してよいと判断)、単純に「憐が未来から現代にやつてきて、そこで幸せになりました」で終つたら「でもその先の未来は結局どうなの?未来そのものを変へないと気がすまんのとちやうか?」と思つただけなのだが。

などと長い前置きをして、さて本巻を読んだ。確かに、オレが望んだ方向の話に進まうとしてはゐる。が、なんだらうこの消化不良な感じは。何より「時の意思」の現れ方に驚いた。少しスケールが小さすぎないか? 憐自身の行動もさうだし、眞依の行動の動機や、前巻以来の未来世界の成立ちにしても同じで、やはり「それは無理がありすぎ」とツッコミを入れるしかない。そんな風に物語の屋台骨に不安があるからどうも引掛りを感じながら読んでしまふけれど、学園ものとしてはそれなりに面白い。ただ、ひとつの巻としてもう少し話をきちんと纏めて欲しい。クライマックスのシーン展開が(自ら認めてゐるやうに)前巻と全く同じといふのもいただけない。といふか。

表紙のコーヒー牛乳を吸ふ憐ちやんが可愛いと思ひました。まる。

[][][][][]憐 Ren -routine-(水口敬文, 角川スニーカー文庫)

憐 Ren ~routine~ (角川スニーカー文庫)

憐 Ren ~routine~ (角川スニーカー文庫)

シリーズ三巻目。本筋から少し離れた短編集

本筋から離れてゐる分、学園ものとして読めば楽しく読めた。話をきちんと纏めずに宙ぶらりんで終らせるのも、それはそれで味なのかもしれない。本筋にきちんとけりをつけてくれればそれでいい。

2005年07月25日月曜日

[][][][][]憐 Ren 刻のナイフと空色のミライ(水口敬文, 角川スニーカー文庫)

憐 Ren 刻のナイフと空色のミライ (角川スニーカー文庫)

憐 Ren 刻のナイフと空色のミライ (角川スニーカー文庫)

友人が読んで面白いと言つてゐたので手に取つた。なるほどその友人が好みさうな内容だ。

主人公の境遇に関する基本設定があまりに強引といふか不自然で幾らなんでもそんな社会はないだらうと思ふのだが、それさへ許せば、あとは悪くなかつた。ただ全然話が終つてなくて、よく賞が取れたなとは思つた。奨励賞といふことは「続きを書け」といふことなのだらう。と思つたら既に続刊があるらしいので読んでみよう。「時の意志」とやらをグーで殴らないことには話は終るまいて。

だきにだきに2007/04/25 21:16個人的に好きなほう出たら買う

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