大和但馬屋読書日記

この日記は

2007年08月01日水曜日

[][][][][]ガーゴイルおるたなてぃぶ(3)(田口仙年堂,ファミ通文庫)

表紙からして「誰やねん」と言ひたくもなるが作者によると「新キャラが一人も出てこない」最新作。

鳥屋と愉快な仲間たちvs怪盗百色一家、といふ表向きの話ではあるがメインはやはり錬金術vs古科学。「吉永さん家」本編ではいよいよやりにくくなつたバトル描写をこちらで存分に、といふ方針なのかどうか、今回は九十九色‥‥えーと、ぶつちやけ梨々(といふ本名は出てこないが)のスキルがまたえらいことになつてゐるな。本編七巻の感想として「無茶が過ぎる」などと書いたのが阿呆らしくなるくらゐに。ストーリーもその七巻を受けてのものなので、やはり先に本編を読んでおくべきだらう。

前巻でオシリスを出さなかつたのでさういふ方針かと思つたらあつさりデュラハンは登場(但しやはり名前は出ない)。もうこの先いつ吉永家が、とりわけ元祖ガーゴイルが登場してもをかしくはない気配だが、さてどういつた形で絡めてくることやら。本編での高原親子の関係への決着とも無縁では居られなくなるわけだし、全体をどう纏めるのかが興味のポイントかな。

あれ、さういへば本編十二巻の感想書いてなかつたか。

2007年02月09日金曜日

[][][][][]ガーゴイルおるたなてぃぶ(2)(田口仙年堂,ファミ通文庫)

一冊目について書かなかつたので概要を書いておくと、「吉永さん家のガーゴイル」に登場する錬金術師・東宮天祢の姪ひかるを主人公にした外伝的ストーリー。本編で登場した「古科学」といふ勢力と錬金術とのバトルがメイン。

本編とこちらの両方に出演してゐるのは今のところ前述の天祢の他にはヒッシャム、高原喜一郎、そしていつぞやの本編口絵で梨々にひどい目に遭はされたのがカンジといふキャラであることがこの二巻で判明。あと高原イヨが二巻口絵に登場してゐるのはカウントしたものか。本編の被造物たち、そして何より吉永家の面々は未登場。

出版社による「ハートフル」といふ宣伝文句に自ら縛られすぎな気がしつつある「ガーゴイル」本編と比べると、こちらの方が伸び伸び描かれてゐて気持いい。

一方でg:book:id:yms-zun:20061030にも書いた様に主題が被りすぎてゐる感は更に強まつたかな。それぞれの「色」が無い訣ではないから無用な心配ではあると思ふが。

どうでもいい話。カラー口絵のメイド連中とダンス教室の女性は全部「世界樹の迷宮」のキャラなので注意してみるとよい。

2006年10月30日月曜日

[][][][][]吉永さん家のガーゴイル(11)(田口仙年堂,ファミ通文庫)

九、十巻の感想を書いてないので先に書いておくと、こちらは所謂「本筋」めいた話として古科学といふ錬金術師への対抗勢力を登場させ、世界観を広げようとする話。四巻に通ずる過去編でもあり、ガーゴイルがトラウマと戦ふ話でもあり、傍系シリーズの「おるたなてぃぶ」に繋がるものでもあり、何とも盛り沢山な前後編で面白かつた。

それを受けての今巻はガーゴイルをはじめ被造物たちの精神的成長の話。仙年堂が書きたい路線が大分明確になつてきたかな。ただ、「おるたなてぃぶ」や「コッペ」も含めて、主題が似通つてきつつある嫌ひはある。

一巻分の物語としてみた場合、今作はちと微妙。なんだかいろいろ配慮しすぎで、まとまりすぎてて勢ひがない。取材モノの難しさが出てしまつたかな。あと、なんだかアニメ版を意識しすぎてないか。気のせゐか。アニメからのフィードバックとしてオシリスが声を出す様になつたのは悪くないと思ふけど。

次はまた「おるたなてぃぶ」らしい。個人的には「コッペ」を読みたいんだけどな。

追記

気になる記述がひとつ。

ちなみに美森は百色が梨々の保護者であることを知らない。

「吉永さん家のガーゴイル11」p.229

へ‥‥???

七巻の騒動の後で何を今更。アニメの九話とは違つてたかと思はず七巻を読返してみたが、やはりあの双葉と梨々の喧嘩を仲裁してゐた美森がそれを知らない筈はないだらう。

といふか、このちなみに自体が全く不要にしか思へないのに(読者の誰も気にしてないことを敢て説明してゐる)、それをわざわざ書くといふことは今後それを踏へた展開が用意されるといふことだらうか。

2005年10月31日月曜日

[][][][][]吉永さん家のガーゴイル(8)(田口仙年堂,ファミ通文庫)

出た。読んだ。なんだか、好物のトマトジュースを一缶五秒も掛らずに飲干した時のやうな感覚だな。特に今作は、一冊分のボリュームがあるにも関らず短編集の一篇を読んだだけのやうな感じが残つた。詰らない訣ではないし、内容がスカスカな訣でもないとは思ふのだが、いつものやうな多少無理矢理な盛上りがなかつたためにさう感じたのだらう。後書きに「原点に戻つて双葉とガーゴイルの話」とあるが、あまり双葉は関係なかつた気もする。いろいろあつて「痛み」を覚えたガーゴイルといふのは後々の話に効いてきさうなので、その辺を楽しみにしておかう。

この「ガーゴイル」もアニメ化らしい。まあ、アニメ向きだとは思ふ。キャラが揃つてゐるからエピソードはいくらでも作れるだらうし。「でじこ」みたいな感じで観られれば楽しいだらう。ファミ通文庫繋がりでいへば「ぺとぺとさん」みたいにはならないで欲しい。アニメしか観てゐないが、あれはいただけない作りだつた。

2005年08月11日木曜日

[][][][][]吉永さん家のガーゴイル(7)(田口仙年堂,ファミ通文庫)

七巻目は久しぶりに百色と梨々の話。少しシリアスさが増した感じかな。とにかく必死な梨々がいい。ただ、小学五年生の行動と考へるとあまりにも無茶が過ぎる気はする。まあ、そこは深くツッコむところではないにしても。

まあ、好きなシリーズだけど、そろそろ他のを読みたいなと思つた。

2005年08月09日火曜日

[][][][][]吉永さん家のガーゴイル(5)(田口仙年堂,ファミ通文庫)

お祭り騒ぎ。相変らずの面白さだが、最後に桜を焼かうとするマッカチンの行動だけは「なんでそこでさうなるの?」と首を傾げた。自暴自棄とはいへ、同情のしやうもなくなるところだつた。縦列駐車には笑つた。

[][][][][]吉永さん家のガーゴイル(6)(田口仙年堂,ファミ通文庫)

これまた面白いけれど、「吉永さん家」である意味は? と考へてしまつた。なんとなく、いいアイデアなのに勿体無い使ひ方をしてしまつたのではないかと思ふ。いきなり「おー、持ってけ持ってけ」と登場する双葉はカットイラスト込みで可愛いけれど(絵の絡め方が本当に上手いなこのシリーズは)、物語の中では異分子すぎてほとんど意味がないし、ガーゴイルにしてもそれは同じ。

まあ、この作者の引出しならいくらでもこのレベルの話は出てくると思ふので、「勿体無い」などとは要らぬ心配なのだらう。ところで、表紙の絵の意味が未だによく分らない。

2005年08月05日金曜日

[][][][][]吉永さん家のガーゴイル(2)(田口仙年堂,ファミ通文庫)

一巻を読んで以降、続きを読まうと思つてから随分経つてしまつた。

その一巻は短編集の体だつたが、この巻は一冊分の分量の長編。一巻目の最終話を長くした様な展開。新キャラが出てきてガーゴイルと対決して負けてそのまま町に居つくといふ、週刊少年サンデーコメディ漫画のやうなパターンか。

イラストと相俟つて緩い雰囲気を維持しつつ、ところどころで締めてくれる。ぬるま湯最高。

[][][][][]吉永さん家のガーゴイル(3)(田口仙年堂,ファミ通文庫)

ともすれば粗暴さだけが目立つ双葉の成長編。奇矯さを増していく敵役の描写が少し気に障るが、その辺も含めて少年漫画のお約束ではある。

ライトノベルの中でも文章とイラストの組合せ方がかなり上手いな、このシリーズは。文章の読み易さ等々含めて、読みながら想像力を全く動員しなくて済むといふのは、好き嫌ひは別にしてライトノベルのひとつのあるべき形だらう。

こいつはただのぬるま湯ぢやねえぜ、極上のぬるま湯だ。

[][][][][]吉永さん家のガーゴイル(4)(田口仙年堂,ファミ通文庫)

表紙を見て「また新キャラか」と思つたら。いや、この設定はかなりツボなんですが。

口絵漫画を見て「こんどは短編集か」と思つたら。本編全然関係ないやん!!

それはともかく、本編。舞台を変へて、まあ、所謂ひとつの過去話。SF的にタイムパラドックスをどうするか、といふことを一切考慮しなくて済む舞台の作り方が見事。「過去の終つた話」としての恋愛劇も、古典的ながらそこそこ読み応へがあつた。昔のちやんとした映画を一本観たやうな味はひ。あまり奇矯なキャラが出ないのもいい。

明日残り三冊を買つてこよう。

2005年05月06日金曜日

[][][][][]吉永さん家のガーゴイル(田口仙年堂,ファミ通文庫)

ガーゴイル萌え。今は七巻まで出てるのかな? ちびちびと読んでいくことにしよう。

2005 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 12 |
2006 | 02 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 02 | 03 | 07 | 08 |

カレンダー

bookグループカレンダー

カテゴリ一覧


タイトル一覧(百日分)



テンポラリ


はてなbookグループ

グループトップページ


管理情報