大和但馬屋読書日記

この日記は

2007年08月15日水曜日

[][][][][]マルティプレックス(田村登正,電撃文庫)

「エンダー」もの。高校生が遊んでゐるバーチャル戦争ゲームと思つてゐたものが実は‥‥といふ話。その「‥‥」の先がこの巻では全く明らかにされなかつたのは肩透かしだつた。主人公が真実に気付く過程の運びは悪くないものの、シリーズの一冊目として三百五十ページも費やして投げ放しエンドといふのはいただけない。

書き手はそれぞれのエピソードに対して一区切りつけたつもりかもしれないが一冊の本として纏めきれてゐない。作者の力量に因るのでなければ編集者の方針といふことにならう。かういふのが当り前になりつつあるのだらうか。

読後感が消化不良すぎて面白かつたどうかもよくわからないが、少なくとも「エンダーのゲーム」や「All You Need Is Kill」を読んだ後の様な味はひをこのシリーズから得る機会は逃してしまつたやうだ。続刊が出てからの纏め読みならよかつたかもしれない。しかしさういふ読み方では続刊の出版自体が危ふくなるこの時世。ままならんの、と嘆く前に話を一冊で纏めてくれ。

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