大和但馬屋読書日記

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2006年10月30日月曜日

[][][][][]吉永さん家のガーゴイル(11)(田口仙年堂,ファミ通文庫)

九、十巻の感想を書いてないので先に書いておくと、こちらは所謂「本筋」めいた話として古科学といふ錬金術師への対抗勢力を登場させ、世界観を広げようとする話。四巻に通ずる過去編でもあり、ガーゴイルがトラウマと戦ふ話でもあり、傍系シリーズの「おるたなてぃぶ」に繋がるものでもあり、何とも盛り沢山な前後編で面白かつた。

それを受けての今巻はガーゴイルをはじめ被造物たちの精神的成長の話。仙年堂が書きたい路線が大分明確になつてきたかな。ただ、「おるたなてぃぶ」や「コッペ」も含めて、主題が似通つてきつつある嫌ひはある。

一巻分の物語としてみた場合、今作はちと微妙。なんだかいろいろ配慮しすぎで、まとまりすぎてて勢ひがない。取材モノの難しさが出てしまつたかな。あと、なんだかアニメ版を意識しすぎてないか。気のせゐか。アニメからのフィードバックとしてオシリスが声を出す様になつたのは悪くないと思ふけど。

次はまた「おるたなてぃぶ」らしい。個人的には「コッペ」を読みたいんだけどな。

追記

気になる記述がひとつ。

ちなみに美森は百色が梨々の保護者であることを知らない。

「吉永さん家のガーゴイル11」p.229

へ‥‥???

七巻の騒動の後で何を今更。アニメの九話とは違つてたかと思はず七巻を読返してみたが、やはりあの双葉と梨々の喧嘩を仲裁してゐた美森がそれを知らない筈はないだらう。

といふか、このちなみに自体が全く不要にしか思へないのに(読者の誰も気にしてないことを敢て説明してゐる)、それをわざわざ書くといふことは今後それを踏へた展開が用意されるといふことだらうか。

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