大和但馬屋読書日記

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2005年07月05日火曜日

[][][]新宗教と巨大建築(五十嵐太郎,講談社現代新書)

新宗教と巨大建築 (講談社現代新書)

新宗教と巨大建築 (講談社現代新書)

近世末期以降に勃興した日本の新宗教を題材にし、その教義を具現化したものとして建築を捉へて解説を試みる本。

なかなか面白かつた。関西出身なので幕末期の天理教金光教大本教などがそれほど遠い世界のことでもない割に、ではそれらのことをどのくらゐ知つてゐるかと改めて問はれれば、親類縁者に信者が居ないのでほとんど何も知らないことに気付かされた。精々、奈良で親類の結婚式に出たときに同じ建物で挙式のあつた別の家の新郎新婦が、天理教式に則つて黒い着物を着てゐたのを見た程度か。

本の前半を占める、その天理教の教義と建築に関する部分は読んでゐてある意味興奮した。なんと壮大な構想であり、しかもそれが着々と完成に近づきつつあるといふ。

Google マップで表示させてみた。この中心点が天理教本部で、それを四角く取り囲む様な建物が見える(参考:【お知らせ】)。いつかこれが完成すれば、完全に四角い宗教空間が出来上がるといふのだ。語彙の不足を呪ふしかないが、それにしても面白いではないか。

新興宗教がどの辺りから際物扱ひされなくなり社会的な立場を得られるやうになるものかと考へると、それは概ね教祖が死んで教団が組織的な安定を求めるやうになつた後だらう。それにはやはり数十年といふ時間が必要で、それを乗り越えた新宗教の持つ迫力のやうなものを感じた。

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