大和但馬屋読書日記

この日記は

2005年05月31日火曜日

[][][][][]銃姫(4)(高殿円,MF文庫J)

うわ、すげえな。前巻と上下巻といふ割にあまり話が繋がつてる感じはしないと思つたら、三巻で初登場した人物たちとのエピソードはきつちりこの巻でケリをつけてみせた。緩急のつけ方がすこし極端すぎる様に思ふけれども、読後感は悪くない。読んでる最中の描写は酸鼻を極めるが‥‥つか、ほんと容赦ないですね。

主人公に関る人物達の、その関り方が特にこの上下巻では良かつたと思ふので、この調子で続きを楽しみにしたい。

2005年05月25日水曜日

[]読書中メモ(五月二十五日)

戦後政治家暴言録 (中公新書ラクレ)

今ひとつ乗り切れないなー。著者の立ち位置が不明瞭に感じられるからか? 明瞭なのだが無意識的にオレがそれを拒絶してるのか?

保阪の本の中では(と偉さうに言へるほど多くを読んだわけではないが)、珍しくあまり心惹かれない。たぶん、身体を張つて取材する必要のない内容だし、新事実が明るみになる様なものでもないから喰ひ足りなく感じるのだらう。

[]入手した本(五月二十五日)

真中のは職場の上司に借りたもの。

最後のは軽石庵さんから購入。つか早く振込まないと。すんません。

2005年05月20日金曜日

[][][][][]涼宮ハルヒの暴走(谷川流,角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

(以下略)の五冊目となる短編集。正確には「ザ・スニーカー」連載の短編二つに書下ろし中編がひとつ。

短編はそれぞれ「SOS団のやつら・ビューティフルドリーマー」と「長門のゲーム」だな。中編は「かまいたちの夜」の分岐シナリオの一つかしらん。まあ、それぞれよくあるネタをハルヒでやつてみた、といふ感じ。短編は面白く読めたものの中編は長さの割に上滑りした感じだつた。これがもし一冊分の分量だつたら「溜息」の時みたく怒つたかもしれん(怒つたのか)。

つか、文庫タイトルに偽りありではないか。

2005年05月19日木曜日

[][][][][]世界最大のこびと2(羽田奈緒子,MF文庫J)

やはり一度終つた話の続編といふのは難しいものだ。一作目がよかつただけに、余計にそれを感じる。

登場人物が多すぎて最後まで使ひきれてないといふか、それは単にアテナの扱ひが不満なだけかオレは。いやアテナ(とかザイスとか)はともかく、パウエルすら使へてないのはどうかと。あと、クライマックス付近での一弥の行動が色々と謎過ぎる。そもそも筋立てが強引なのではないか。

ライトノベルならこの程度の強引さは普通、或いは許容範囲内なのかもしれないが、それを許容させるほどにはキャラが立つてないといふか、先述のやうに扱ひきれてないので、全体的に掴みどころがない。もう少し登場人物が整理されてゐればよかつたと思ふ。いつそ、ガルバの役回りをアテナにさせるとかの方がよかつたのではないか。アテナパウエルの絡みで引張れば一弥の行動にも強い動機が生じたはずだ。一人のキャラクターにひとつの特徴しか与へられてゐないから、結果的に使ひ棄てになつてゐるのが勿体無い。一作目の事件に関つたキャラたちの物分りが良すぎて、二作目の牽引役になり得てないのだともいへさう。

あと、熊井さんが一度も挿絵に描かれてゐないのはあんまりだと思つた。悪いキャラではないのに。

[][][][][]涼宮ハルヒの消失(谷川流,角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

id:adramineさんに是非にと勧められたので、打止め予定を先延しにして読んだ。

涼宮ハルヒが以下略四巻目、つか今回の主人公は違ふな。いやもともとさうなのか。ともかく‥‥

うお! 面白い!

全く文句なし。話の進め方から途中の回し方幕の引き方余韻の残し方まで申し分ない。いやー、危なく読み逃すところだつた、あどさん有難う。ここまできたら、残りも読むしかないな。この巻を読むためだけでも一巻から三巻まで読んだ価値はあるといふもの。ならば残りも付合はうではないか。

最初の「〜憂鬱」をオレに押付けてくれた友人K氏にも感謝したい。

あ、いつこだけ。表紙のキャラ、誰よと思つた。一巻の挿絵とイメージが違ひすぎないか。さうでもないか、といふかどうでもいいか。

adramineadramine2005/05/19 14:36この先は……。

yms-zunyms-zun2005/05/19 14:51まあ、それが皿でも喰ひますよ、てことで。

2005年05月17日火曜日

[][][][][]涼宮ハルヒの退屈(谷川流,角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)

シリーズ三冊目。一人セカイ系涼宮ハルヒが以下略短編集

ここまでで一番面白かつた。全部が全部といふわけではないが、収録された四編のうち、最初の「涼宮ハルヒの退屈」と最後の「孤島症候群」は文句なし。どうやらオレは野球ギャグがツボに填まり易いらしい。二本目の「笹の葉ラプソディ」もそれなり。三本目は地味だが、さつと読み流せば済むことだ。

もちろん短編集が面白いといつても、それはあくまで前二冊、といふか一作目で基本設定が読者の頭に入つてゐるから言へることで、後の話は作者自身の手で書かれた二次創作といつてもよい。二作目が物足りないと思つたのは本一冊分もかけて二次創作をやられてもな、といふことだつたのだらう、たぶん。

物語の一番おいしいところは当り前だがやはり一作目で使ひ切られてゐると思ふので、これ以上シリーズの続きを読むよりは他の本を(同じ作者のでもいいから)読んだ方がいいかな。

2005年05月16日月曜日

[][][]職業欄はエスパー(森達也,角川文庫)

職業欄はエスパー (角川文庫)

職業欄はエスパー (角川文庫)

超能力者として一度はメディアで話題を集めたことのある三人を追ふドキュメント。

途中でも書いたことだが、超能力者たちの生き方よりも彼らへの接し方に戸惑ふ著者の様子が面白かつた。それが世間を代表する態度であるとはいへないにしても、社会における超能力者の受容れられかた(あるいは拒絶のされかた)の有り様を示してゐる。

著者は何度も「(超能力を)信じるか信じないか」といふ選択を自らに突きつける。このテーマを追ふ限り、どこの誰に会つて話しても最後はその二択に行き着いてしまふといふ。本当は、その二択が究極の選択ではないはずであることくらゐ、著者も分つてゐるだらう。しかし、最後にはそこに行き着いてしまふ。そのどちらかを選ばせることで、誰かが誰かを篩にかけようとしてゐるかのやうに。まこと厄介な話だと思ふが、世の中とはそんなものだらう。

関係ないけど、田原町の仏具店とか北千住の幽霊スポットとして名高いアメージングスクエア(大和但馬屋カートオフの会場であるシティカートの所在地)とか、妙に馴染みのある場所が出てきて可笑しかつた。さうか、オレは清田氏と自転車で擦れ違つてゐる可能性が高かつたのか。

[][][][][]涼宮ハルヒの溜息(谷川流,角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

シリーズ二作目。一人セカイ系涼宮ハルヒが映画を撮らうと大迷惑。要約完了?

うーん、一作目で基本設定を与へられた後に「映画を撮る」といふテーマを持つてきたのなら、もつと色々やつてほしかつたと思ふのは贅沢なのか。まあ、それは下手したら「アベノ橋魔法商店街」にしかならないかもしれないけれど(どちらが先とかではなくて)。長編のわりに小さくまとまつた感があつて物足りない。なんといふか、「世界の在り方を左右できる存在でありながらそのことに無自覚で、世界の変容を望みつつも常識が邪魔をしてゐる」といふハルヒの基本設定こそが話を煮え切らなくさせてる原因なのではないかと。でも、話の落し方はよかつた。

気が向いたら続きを以下略。

[]読書中メモ(五月十六日)

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)

気が向いたらしい。今度は短編集。一本目を読んだところ。これは面白い。

2005年05月11日水曜日

[][][][][]涼宮ハルヒの憂鬱(谷川流,角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

なるほど、世間で面白い面白い言はれるのが良く分つた。好きか嫌ひかでいへば七割くらゐ好き。もう少し派手に足場を崩してくれたら言ふことはなかつたが。掛けた梯子を外した後に、それをどうするかといふ期待の部分でやや拍子抜け。そこが残りの二割。あとの一割は、うーん、ハルヒのキャラかしらん。あと、最後まで「そもそも何故こんなことに」といふ疑問が残る点があるけれども、敢てそれを書かないことで味はひが出たのかもしれず、それは良いことにしておきたい。

続刊も沢山出てゐるが、まあ気が向いたら手を出していかう。

[][][][][]神様家族(桑島由一,MF文庫J)

神様家族 (MF文庫J)

神様家族 (MF文庫J)

なんか、「ハルヒ」と似たような理由で六割くらゐ好き。梯子が外れた瞬間は読んでてゾクゾクした、そこは「ハルヒ」より良かつた点。つい比べてしまふのは続けて読んだからで、それ以上の意味はない。

これも続刊が多いなあ。一巻で上げて落してやつてるから、後にどう続くんだといふ感がどうしても拭へない。ライトノベルの二巻目以降つて、一巻目の出来が良いほど手を出すのに躊躇してしまふことがある。話が如何にも「先に続く」といふものでなければ、といふか「なんとか文庫大賞受賞作」といふものであれば必然的にさうなつてしまふのだけど。

2005年05月09日月曜日

[][][][][]ホーンテッド!3(平坂読,MF文庫J)

読み始めた直後に「なにこれー」とか言つて悪かつたと、最後まで読んでから思つた。二つの章に分れてゐるが、後半の話は「じゃじゃ馬グルーミンUP」みたいな、つかそのまんまだけど、そのまんまなりに読めた。後半がああでなければ続編が出ても読まないつもりだつたが、ギリギリのところで引き止められた感がある。

前半でやりたいことはまあ分るんだけど、この手の文章芸はやつたもん勝ちであり、すでに筒井康隆などが大抵のことはやり尽してゐるので今更、といつた感想しか出てこない。上下段に割つたところも御苦労様としか言ひ様がないし、一番目につく文章芸がただのフォント弄りといふのでは感じが悪くなるだけだつた。それら文章芸に引き摺られて主人公のキャラが、ひいては地の文の語り口までが変つてしまつてるし。つか、主人公が女装してる時点でアレですよ(何

描写のことを措くとしても、後半で重要な役割を果たすキャラ達との出会ひを描くならばもう少しマシな出会ひ方をさせてほしかつたと思ふ。まあ、そのギャップこそが作者の狙ひだつたのだらう。

[][][][][]世界最大のこびと(羽田奈緒子,MF文庫J)

世界最大のこびと (MF文庫J)

世界最大のこびと (MF文庫J)

埋読発掘。読み終へて後悔した。なぜ、買つてすぐに読まなかつたのかと。勿体ないことをした。

最初はジュブナイルかと思つたが、やはりこれはライトノベルだ。その違ひを具体的に述べよと言はれると困るけれど。質の良し悪しではなくて、物語の肌触りといふか、なんかそんな辺りが。何言つてんだオレ。

ときどき文意の掴みにくい記述に出くはすことがあるが、読みにくいといふことはない。全体に綺麗に閉じた話だけに、既に出てゐる続編が楽しみなやうな心配のやうな。まあつべこべ言はずに読んでみよう。

イラストの戸部淑氏は「ぷよぷよーん」でその絵を知つて、後にサイトを常にチェックする様にもなつたけれど、やはり良いですな。どのキャラもよく描けてゐる。

[]読書中メモ(五月九日)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

帰省したときに旧友に押し付けられるやうにもらつた。

疲れた頭で読むと疲れる。面白いのは面白いのだが、なんかしんどい。単に疲れてるからか。

2005年05月07日土曜日

[]読書中メモ(五月七日)

ホーンテッド!〈3〉ラッシュ・アンド・ラッシュ (MF文庫J)

なにこれー

まだ読み始めて五十ページも進んでないけど、これ本当に一巻二巻と同じ作者の書いた三巻目ですか? 正直、先に読み進めたいとも思へない。文章力が落ちてるといふか、気が抜けてるといふか‥‥突発的に起きたバトルの行く末すら気にならない。

2005年05月06日金曜日

[][][][][]あそびにいくヨ!シリーズ(神野オキナ,MF文庫J)

二巻までは少し前に読み終へてゐたので、残り四巻をまとめ読み。大雑把に奇数巻を学園コメディ編、偶数巻を大ネタ編と分けた場合、面白いのはやはり奇数巻の方かな。作品の持つ傾向として、全てをぶつ壊すバッドエンドには向はないだらうと予め想像がついてしまふ今の状態では、どれだけ話の振り幅を大きくされても結局最後はゼロに収斂してしまふことが分りきつてゐる。そのために、ネタの大きさ自体が空振り気味になつてゐる。両端を固定した縄跳びをうねらせてゐるやうなもので、ラストに至るも驚きが足りない。

ゼロに収斂するのが悪いわけではなくて、ならばそれに見合つた規模の馬鹿ネタを読んでゐる方が心地良いといふこと。大ネタをやるならそれなりに何かを壊すか、徹底的に馬鹿馬鹿しさを追求するかしてほしい。とりあへずアシストロイドの動きを読んでるだけで和むから好きな作品だけど、先が少し心配。

あと、だんだんキャラが把握できなくなつてきた、といふかあからさまに「この人誰?」と思ふキャラが増えてきた。Amazonのレビューなどをみるに、作者の他の作品のキャラらしい。なんといふか、説明なしにかういふのは困るなあ。置いてけぼりな気分ですよ。

[][][][][]ホーンテッド!シリーズ(平坂読,MF文庫J)

ホーンテッド! (MF文庫J)

ホーンテッド! (MF文庫J)

間違へて先に二巻を読んでから一巻を読むといふ変則パターン。しかし登場キャラが主人公を除きほとんど被つてゐないのであまり問題はなかつた。ただ、二巻では自明のこととして語られてゐることが一巻ではちやぶ台返し的なネタに使はれてゐて、それだけは仕方なかつた(でも、一巻のオチだけでは読者もただのネタとしてスルーするかも、とも思つた)。

たぶん、一巻から読んでゐたら二巻は読まなかつたと思ふ。つまらないからではなくて、主人公(の語り口)にムカムカするだけだつたらうからだ。そのムカムカを留保する材料が予め自明のこととされた二巻から読み始めて、作者にとつては不本意だらうが個人的には正解。すでに三巻も入手済み。

[][][][][]吉永さん家のガーゴイル(田口仙年堂,ファミ通文庫)

ガーゴイル萌え。今は七巻まで出てるのかな? ちびちびと読んでいくことにしよう。

[][][][]アルティメットガール―桜花春風巨大乙女!(威成一,電撃文庫)

ついカッとなつて買つた。今は反省してゐない、つか悪くなかつた。ちなみにアニメの方は未見だつた。

[]読書中メモ(五月六日)

職業欄はエスパー (角川文庫)

将門塚のくだりのあたり。テーマになつてゐる超能力者たちよりも、彼らに接する著者自身の心の動きが面白い。

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