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読書ノート

2017-07-27

p.227

多くの人が、証拠不十分でも自由貿易を疑わないのは、それが、政治抜きでも秩序と繁栄は可能だと考える「原理」だからだろう。自由貿易論は、政治不信に深く根を下ろしている。

(…)議論なき原理主義は、保護主義以上に危険だ。

[中野剛志「覚醒する保護主義」『反官反民 中野剛志評論集』p.227]


ISBN:9784864880015

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2017-07-03

p.131

今日の日本*1における政治、経済、文化、教育の荒廃は、究極のところ、言葉の軽視と表現の貧困による。思考を豊かにし、感情を整えるものである言葉の衰退が、思考の単純化と貧困化を招き、感情の不安定化と暴力化をもたらし、社会の堕落と野蛮化を引き起こしたのである。

[中野剛志「表現について」『反官反民 中野剛志評論集』p.131]


ISBN:9784864880015

p.130

真のニート対策とは、合理化を否定することでなければならない。

[中野剛志「表現について」『反官反民 中野剛志評論集』p.130]

ISBN:9784864880015

*1:’05年6月

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2017-06-24

pp.148-9

法あるいはルールの支配の意義は、将来に対する不確実性を制度的に低減することにより、市民の自律した生活を保障することにある。

(…)構造改革路線は、個人の自律という価値観についての根本的な誤解に基づき、政府に依存し、自己の運命を自己の責任で切り開けない人々を増加させた。

[中野剛志「構造改革の影」『反官反民 中野剛志評論集』pp.148-9]

ISBN:9784864880015

p.145

竹中大臣の目指す「努力した人が報われる社会」(…)例えば、経済学という三流学問の四流学者が、世論に迎合する努力を重ねた結果、一国の大臣にまで上り詰めることができるような社会である。

[中野剛志「構造改革の影」『反官反民 中野剛志評論集』p.145]

ISBN:9784864880015

pp.183-4

本当は、マスメディアの報道が偏向していることを知らないほど暗愚な者は、大衆の中にはほとんどいない。大衆は、(…)嫉妬深く、そして退屈しているから、マスメディアの煽動に進んで応じるのである。

(…)学校の先生の覚えめでたい、(…)

小賢しくませた子供で溢れた世の中からは、本当に面白いことがなくなって、ますます退屈になり、大衆は、ますます退屈しのぎを探し回るようになる。

[中野剛志「マスメディアと大衆 匿名の支配欲」『反官反民 中野剛志評論集』pp.183-4]


ISBN:9784864880015