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読書ノート

2018-05-19

p.70

二〇一一年度に自衛隊制服組官僚たちがつくった「国家改造計画」ともいうべき部内研究を読んだ。(…)公教育にも言及しており、そこには「成田闘争の正当化等国策妨害を教育するのではなく……」という記述があった。ちなみに一九九五年、村山富一(とみいち)首相(当時)は歴代政府の強硬姿勢について三里塚の住民たちに謝罪している。彼らはそうした史実もカーキ色に塗りつぶしたがっている。

[田原牧『人間の居場所』p.70]

  • no title(キャッシュ)

ISBN:9784087208917

p.27

「誰が権力を取ろうが、あの国がまともに戻るには最低あと半世紀はかかる。息子の世代はシリア人同士の殺し合いを体験した。そのうらみは互いに消えないだろう。だから孫の世代が大人になり、どうするかだ」(ムハンナッド シリア人)

[田原牧『人間の居場所』p.27]


ISBN:9784087208917

p.10

 視界を晴らすため(…)退けた足の置き場としても居場所は不可欠である。

[田原牧『人間の居場所』p.10]

ISBN:9784087208917

2018-04-26

p.325

 TPP推進論者は、大震災でTPPを断念しはしない。なぜなら、彼らは東北の復興になど興味はないからだ。

[中野剛志「市場原理主義が復興を妨げる」『反官反民 中野剛志評論集』p.325]

ISBN:9784864880015

2018-03-03

pp.78-9,190

他の多くの社会科学や人文学の分野では(…)経済学でしばしば起こるような、大学院生が年長者の研究者に対して異議を唱えることによって大いに恩恵を得ることなどは、本当にまれなことであろう。しかし、モデルを用いることによって間違いをはっきりと強調することができるために、経済学では誰でもそれができるのだ。

(…)

 このような学問的見解に関する外見上の民主主義には、有益でない別の側面もある。経済学者は言語と手法を共有しているために、非経済学者による見解を軽視もしくは非難する傾向にある。経済学の討論に関わるルールに従う気がないと――あなたのモデルは何か?実証的証拠はどこにあるのか?と聞くだけで――経済学への批判が真剣に取り上げられることはない。学会の正式メンバーだけが、経済論戦の正統な参加者と見なされているからだ。経済学が内部からの批判には過敏に反応し、外部からの批判には過剰に攻撃的になるという逆説が生まれるのもそのためである。

(…)


経済学者でない人への十戒

(…)

七 経済学者は演習室と世論の前では言うことが違うことに気をつけよ。

[ダニ・ロドリック『エコノミクス・ルール 憂鬱な科学の功罪』柴山桂太・大川良文訳 pp.78-9,190]


ISBN:9784560095980