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読書ノート

2019-03-19

pp.197-8

 介護をはじめ、多くのサービス業では「職種」が共通している。実はこのことが、労働問題を解決するうえで潜在的に有利な条件となっている。

(…)「保育士の賃金はこのくらいであるべきだ」というように、社会的に広がりのあるものとして労働の問題を考えやすいのである。

(…)つまり、人びとのニードを守ると同時に自分たちの仕事も守る(…)

 最近は旧来型の企業でも、職務を切り出して「限定正社員」として採用することが増えている。そこには、年功賃金を与えなくて済むように、差別された雇用を作り出そうとしている側面もあるが、別の面からみれば、ますます「職種」が見えやすくなっているともいえる。

[井手英策・今野晴貴・藤田孝典『未来の再建─暮らし・仕事・社会保障のグランドデザイン』pp.197-8]

ISBN:9784480071927