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読書ノート

2019-03-19

pp.151-67

 近年では社会保障費の削減傾向が続くなか、優先順位が低いと行政に見なされた場合、(…)それが支給されないということが起きている。(…)

選別主義を全面的に採用しており、(…)社会福祉を狭く捉えることが(…)

支配的な規範意識であり、一般的な見方なのだ。(…)

 自民党が「日本型福祉社会」(自由民主党「研修叢書8 日本型福祉社会」1979)を掲げた際にも、(…)

福祉国家を社会病理として捉え(…)甘えて堕落した市民が生み出されかねないと(…)

税や保険料を低く抑えることが優先され、再分配機能が弱いことのメリットが強調されていた。(…)

 景気が低迷して以降は、(…)市場を適切にコントロールしようとせず、再分配機能を強化しないまま現在に至っているのだから、人びとの苦しい生活は、人為的に作られたものだといっても過言ではない。

[井手英策・今野晴貴・藤田孝典『未来の再建─暮らし・仕事・社会保障のグランドデザイン』pp.151-67]

ISBN:9784480071927