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読書ノート

2019-03-19

pp.126-8

 もともと「くらしの場」と「しごとの場」とは、同じ場所をさしていた。(…)

「経済の時代」になると、「はたらく場」で手にした賃金が、生きるため、暮らすための手段となる。(…)

「場」が二つに分離したことによって、「共通で社会的なニーズ」をあたかも「私的で個人的なニーズ」のように(…)

「欲望充足」と「必要充足」の双方を(…)

賃金によって、自助努力でみたすようになった(…)

 ニーズが個人化され、それが賃金によってみたされる。これを「ニーズの市場経済化」とよんでおけば、この市場経済化は、当然だが、人間の共同行為を弱らせることとなる。

[井手英策・今野晴貴・藤田孝典『未来の再建─暮らし・仕事・社会保障のグランドデザイン』pp.126-8]

ISBN:9784480071927