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読書ノート

2018-12-24

pp.309-18

「先兵となる(…)若者」→少数

「旗振り役の大人」→多数

「ネトウヨ」の中心世代は四十代以上の中高年層という。しかも知的職業に就く知識人層、教養人層が多いと言われる。(…)

 示威行動はどこかで暴力=暴動につながる。その先兵となるのは、しばしば若者である。その背後に旗振り役の大人が控え、政治がその構造をうまく利用する。それが如実に現れたのが、百年前のドイツのワイマール/ナチ期であった。(…)

 現代の人間は公式な場において素直に自己表現する機会を閉ざされている。(…)組織の論理に沿った発言を求められ、(…)そこでは抽象的な論理だけが飛び交い、(…)組織を利する交渉の応酬に終始することになる。(…)

 J・ハーバーマス流に言えば、(…)システムによる人間の生活世界の侵蝕である(『コミュニケイション的行為の理論』)。つまり、生活世界は相互了解を求めるコミュニケーションで成り立っているのに対して、現代社会ではコミュニケーションは目的を成し遂げるための手段しかなく(…)システムとしての論理が支配する。

[根本正一『民主主義とホロコースト――ワイマール/ナチ時代のホワイトカラー』pp.309-18]


ISBN:9784768458334