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読書ノート

2018-12-23

pp.268-72

「他人指向型」*1人間は、現代産業社会の巨大組織の求める理想像であり、(…)「二つの生き方がぶつかりあうために、かれの中に緊張状態がうみ出される(48)

(…)マークルがナチ党員の反ユダヤ主義への意識調査*2で示した、ホワイトカラー層(特に中年以上*3に顕著にみられる偏執症(パラノイア)(…)は現代の組織人が基本的に抱え込んでいるパーソナリティーと言え(…)

日常生活や仕事の遂行にまで支障をきたすと妄想性パーソナリティー障害*4となるが、(…)

現代のイデオロギーに対する要請はこれを助長している。

[根本正一『民主主義とホロコースト――ワイマール/ナチ時代のホワイトカラー』pp.268-72]


ISBN:9784768458334

*1:D・リースマン

*2:pp.47-50

*3:「第一次大戦から共和国革命を青年時代に経験した中年層」(p.49)

*4:「何の変哲のないことでも他人から攻撃されているという不信感を抱き、一方でそれを受け入れたくないがために自らを特別な人間と思い込む過剰な自信に支えられている。(…)他人に理解されていないと感じたときに(…)衝動的に攻撃的になる(…)背景には相手に対する恐れが基本にある」