Hatena::Groupbook

読書ノート

2018-03-02

p.101

 コロンビア大学の経済学者ドナルド・デイヴィスとデイヴィッド・ウェインステインは、第二次大戦期のアメリカ軍による日本の都市爆撃に注目し、都市の成長を二つのモデルで検証した。一つのモデルは規模の経済*1に(…)もう一つは地理的優位性*2に根ざしたものだった。爆撃は(…)激しく破壊された都市が抑鬱にあるままなのか、元の状態に戻っているのかを検証する自然な方法を作り出した。規模の経済に基づくモデルは、規模が急激に縮小した後は回復せず、地理的優位性モデルはそうではないと予測した。デイヴィスとウェインステインは、後者のモデルに基づいて、ほとんどの日本の都市が十年半以内に戦前の規模に戻ったことを見出した16

[ダニ・ロドリック『エコノミクス・ルール 憂鬱な科学の功罪』柴山桂太・大川良文訳 p.101]

ISBN:9784560095980

*1(都市の密度が上がるほど生産費用が低下する)

*2(天然の港へのアクセスなど)