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読書ノート

2018-03-02

p.103

資本が制約された経済における投資は、外国で働く労働者からの送金や外国資本の流入に大きく刺激される。同様の流入は、収益が制約された経済では、投資以上に消費を刺激するだろう。

[ダニ・ロドリック『エコノミクス・ルール 憂鬱な科学の功罪』柴山桂太・大川良文訳 p.103]

ISBN:9784560095980


p.101

 コロンビア大学の経済学者ドナルド・デイヴィスとデイヴィッド・ウェインステインは、第二次大戦期のアメリカ軍による日本の都市爆撃に注目し、都市の成長を二つのモデルで検証した。一つのモデルは規模の経済*1に(…)もう一つは地理的優位性*2に根ざしたものだった。爆撃は(…)激しく破壊された都市が抑鬱にあるままなのか、元の状態に戻っているのかを検証する自然な方法を作り出した。規模の経済に基づくモデルは、規模が急激に縮小した後は回復せず、地理的優位性モデルはそうではないと予測した。デイヴィスとウェインステインは、後者のモデルに基づいて、ほとんどの日本の都市が十年半以内に戦前の規模に戻ったことを見出した16

[ダニ・ロドリック『エコノミクス・ルール 憂鬱な科学の功罪』柴山桂太・大川良文訳 p.101]

ISBN:9784560095980


p.100

今までのフィールド実験によると、マイクロファイナンス*3は貧困削減に目立った効果がない14。この結果は、開発政策の研究者達の誇大宣伝とは鋭い対比をなす。これは、金融アクセスの欠如が、貧困家計が直面する最重要の制約だと提案するモデルに冷や水を浴びせている。

[ダニ・ロドリック『エコノミクス・ルール 憂鬱な科学の功罪』柴山桂太・大川良文訳 p.100]

ISBN:9784560095980


p.92

 モデルには、しばしば重要だが述べられていない仮定が存在する。それらの仮定を注意深く調べるのに失敗すると、実践においてひどい問題が生じることになる。

[ダニ・ロドリック『エコノミクス・ルール 憂鬱な科学の功罪』柴山桂太・大川良文訳 p.92]

ISBN:9784560095980


p.82

実証的な分析と規範的な分析――それぞれが何であり、何であるべきかの探究――は深く結びついている。

[ダニ・ロドリック『エコノミクス・ルール 憂鬱な科学の功罪』柴山桂太・大川良文訳 p.82]

ISBN:9784560095980

*1(都市の密度が上がるほど生産費用が低下する)

*2(天然の港へのアクセスなど)

*3:――典型としては女性や女性集団に少額融資を提供する――