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読書ノート

2017-09-26

pp.78-9

 近代以降の経済活動は、(…)自然は無限にあるものという前提に立って、(…)

自然もまたひとつの生命体であることを、すなわち自然も生活しているのだということを忘れた。(…)生活する自然の自由は無視され、自然は収奪の対象にされていった。(…)

自然もまた生活をしていることを認めないならば、それは他者の生活を認めないことであり、他者をただただ自分のための手段にしていくことである。(…)あらゆるものが自分のための手段として位置づけられ、その自分もまた何かの手段にされている。(…)

 この社会は、人間に自由をもたらしただろうか。

[内山節『自由論——自然と人間のゆらぎの中で』pp.78-9]


ISBN:9784000286787