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読書ノート

2017-06-02

pp.261-2

 仕切られたコミュニケーションが繁茂すると、濃密な内部的共通了解を蓄積した様々な情報サブカルチャー集団が形成されるが、それらの相互に異質な情報空間の溝はかえって深まり、社会的な相互理解とコンセンサス形成は困難になる。異なったネットワークをつなぐメタ・ネットワークをインターネットはハードの面で実現したが、意味付け価値というソフトの面でのメタ・ネットワークをそれが生み出す保証はなく、ここに示したような情報空間・意味空間の分断化を促す危険がある。

[井上達夫『現代の貧困――リベラリズムの日本社会論』pp.261-2]


ISBN:9784006002497