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読書ノート

2017-05-15

pp.188-90

描かれているのは、

① 神の言葉をきく力をもつ
② 武装して軍隊を率い、戦の先頭に立つ
③ 征服によって支配領域を広げ、国を富ます
④ 妻であり、母となった女性

である。『日本書紀』の編者は、こうした女性像を『魏志』倭人伝のヒミコと重ねあわせることに何のためらいも持たなかったのだ。

(…)①~④のうち、①②③は、(…)男女の王に共通する資格・行動である。(…)王朝との外交交渉も、(…)当然、王としてのヒミコが率先してなすべき事柄であった。(…)

 こうした女性像は、中世・近世にいたるまで基本的には変わらない。それが劇的に変わるのは、近代も一九一〇年代になってからのことである。

[義江明子『つくられた卑弥呼─<女>の創出と国家』pp.188-90]

ISBN:9784480062284

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