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読書ノート

2017-02-23

pp.91-2

アステカ人は、長いあいだある伝統を保持していた。それによると、ケツァルコアトルの神*1が髭のある白人の姿で舞い戻ってきたときに、彼らの文明は滅びることになっていた。やってきたのはスペインの征服者だが、一見彼らの伝統に合致していたので、彼らは何もできなかった。アステカ人は、敵の武力にもまして、自分たちの持つ記憶によって打ち負かされたのだ。

[フェルナン・デュモン『記憶の未来 伝統の解体と再生』伊達聖伸訳 pp.91-2]

ISBN:9784560092323

*1〔アステカ神話における農耕と文化の神〕