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読書ノート

2017-02-23

pp.129-31

伝統が生まれつつあるように思われるが、それはかつての伝統のあり方とは大いに異なっている。それはたえず蘇生される対象であって、所与のものとして受け取られるのではない。(…)

検討や論争にさらされない伝統はもはや存在しないだろう。(…)それによって、それぞれの独自性をよりよく把握することができ(…)不変不動のものとして据え置かれるような状況を抜け出し、アイデンティティの記憶をさまざまな社会プロジェクトに結びつけるという、より大きな能力を獲得することができるのである。

[フェルナン・デュモン『記憶の未来 伝統の解体と再生』伊達聖伸訳 pp.129-31]

  • p.48

ISBN:9784560092323