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読書ノート

2017-02-22

pp.174-5

サパティスタの(…)ニュースが世界に広まった時(…)民主主義のラディカルな変容を目指す反乱集団としてではなく、あくまでも土着的な自律を要求するマヤ・インディアンの集団と定義された。国際メディアは、彼らをもっぱらこのように描こうとし(…)彼らについて重要なことは「アイデンティティ」だとみなした。(…)

彼らは、あくまでもマヤ人なのだから、アイデンティティが構築されるべき過程について、あるいは政治的可能性の本質について、世界に言うことなど何も持っていない、(…)マヤ人が非マヤ人に向けて発することができる政治的主張は、マヤのアイデンティティのみである、(…)マヤ人として政治的な認知することは許される。だが、マヤ人が世界に向けて、マヤ人性のみについてでない何かを発言することは認知しえない、ということである。

[デヴィッド・グレーバー『アナーキスト人類学のための断章』高祖岩三郎訳 pp.174-5]


ISBN:9784753102518