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読書ノート

2017-01-28

pp.38-9

戦争も革命も災害もどんな非常時も、平時を持続させたいという文明人の欲望をもはや押しとどめられない。そう丸山(眞男)は説く。

 つまり、二〇世紀このかたの文明社会では、非常時と平時は不可分になったのだ。(…)ドイツでは第一次世界大戦を終わらせたドイツ革命の頃から、常に平時を守りたいとの意識が顕在化しはじめたと言う*1

(…)公共サーヴィスが行き渡りつつあり、人々が平時の持続にこだわりはじめた頃合いに(…)

非常時的煽動文句を織り交ぜなければ、ヒトラーが政治の舞台に出て行く余地はなかった。

[片山杜秀『国の死に方』pp.38-9(括弧内引用者)]


ISBN:9784106105005

*1:マックス・ウェーバー