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読書ノート

2015-12-08

p.19

その地域の人々の基層文化を破壊すること、そのことによって自分たちの価値基準にもとづいて社会をつくり変え、新しい支配のかたちをつくりだす。そしてこの目的をとげるために、「戦争という仕事」に多くの非軍人が参加するようになる。

(…)経済や社会、教育や芸術、医学や情報の伝達などのすべてを変えながら、その地域の基層文化を抹殺していくようになったのである。こうして悪意に満ちた「戦争という仕事」と、自分たちの価値観を正しいと考えておこなわれる善意の「戦争という仕事」とが、協力しあって展開する戦争の時代が生まれた。

 この戦争を支えているものは、自分たちは正義を実現しようとしているという意識である。

[内山節『戦争という仕事』p.19]


ISBN:9784784070329

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