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読書ノート

2015-10-21

p.73

カイロの街中では、大声で言い争う光景をよく目にする。(…)言い争いにギャラリーが集まり、当事者たちはそれぞれの言い分を訴える。

 やがて頃合いをみて、年配の仲介者が介入する。そこでの判定に十対ゼロという判定はまずない。およそ七対三か、六対四。メンツを重んじるのだ。周りも負けた側を「マレーシュ(まあいいじゃないか)」となだめる。最後には握手か、抱擁で一件落着する。そうした作法というか、道徳になじんだ中高年たちの目には、青年たちの行動は「反道徳的」に映っていたのだ。

[田原牧『中東民衆革命の真実——エジプト現地レポート』p.73]


ISBN:9784087206012

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