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読書ノート

2015-10-21

pp.178-9

 管理社会や恐怖政治は人々を萎縮(いしゅく)させる。懲罰を食らうまいと自己防衛に汲々(きゅうきゅう)とする。それは人々の自治思考する力までをも奪う。(…)そうした傾向は程度の差こそあれ、(…)「テロとの戦い」(…)以降、地球上に蔓延してきた。

 エジプトの青年たちはそうした流れに叛旗を翻したのではないか。(…)自分たちの頭で考え、行動する。そこでの曖昧さ考える自由を保障する。(…)

 広場の彼方を曇らせる土ぼこり、その不透明さこそが希望なのかもしれない。そう思えてきた。

[田原牧『中東民衆革命の真実——エジプト現地レポート』pp.178-9]

ISBN:9784087206012