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読書ノート

2014-08-24

p.44

 ヒトは、あまりに大きな危機に直面したときは、むしろ危機意識が薄れて、恐怖心がまひしてしまう。そのような心理状態に陥ると、自殺行為ともいえるような行動をとることもあるという。

(…)危機(…)の実態が明らかになっているにもかかわらず、いまだその解決を最重要課題にすることができていない人類は、集団的にこのまひ状態に陥っているともいえる。

(…)必ずしも十分な専門的知識をもたない「専門家」の危機の否定・軽視の発言がもてはやされ(…)人々がそれらに同調しがちなのは、まひした心に、それらが心地よく響くからだろう。

[鷲谷いづみ「〈生物多様性〉入門」p.44]


ISBN:9784002707853