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読書ノート

2014-04-27

p.54

 ドレクセル事件の(…)

捜査の指揮をとったのがルドルフ・ジュリアーニ連邦検事であり、(…)

興味深いことに、(…)投資会社ジュリアーニ・パートナーズを設立して、投資ビジネスに進出している。

[東谷暁「金より大事なものがある」p.54]

ISBN:9784166605453

pp.50-1

 ミルケン*1は母校ペンシルベニア大学で学んでいるとき、W・ブラドック・ヒックマン教授の論文を読んで、ジャンク債を使う手口を思いついたという。ヒックマンの論文には、格付けが低いために利回りが高い「くず」と呼ばれる社債でも、景気循環のある局面では、高格付けの債券より高い利回りが得られると書いてあった。ミルケンはこの記述から、(…)インスピレーションを得て、評価の高くなかったジャンク債を、買収の「主役」に押し上げたのである。

[東谷暁「金より大事なものがある」pp.50-1]

ISBN:9784166605453

p.49

 多くのファンドは、買収した企業の経営改善を行おうとするだろう。(…)決定的に異なるのは、この経営改善が、会社の永続や成長を、あるいはそのための経営改善そのものを目的としていないという点である。

 経営改善は、売却のために行われるのである。

[東谷暁「金より大事なものがある」p.49]

ISBN:9784166605453

pp.39-40

村上ファンドの報道は、(…)

限られた記者のみを集めて、記者会見ならぬ「スモール・ミーティング」を行う(…)

取材記者たちが「記者クラブ」体質をそのまま持ち込んだともいえるだろう。

(…)

 こうして、村上の逮捕直前の記者会見の後に、記者たちから拍手が起こる事態が生まれ、あたかも「時代に先行しすぎた人物の悲劇」のような印象を与える報道がなされたのである。

[東谷暁「金より大事なものがある」pp.39-40]

ISBN:9784166605453

p.38

証券取引法では、(…)エイ・エム・シーがまだ存在していないうちに、対象となる会社の株式を買う行為を「インサイダー取引」と見なすことはできないため、違法とはならなかった。

[東谷暁「金より大事なものがある」p.38]

ISBN:9784166605453

p.34

機関投資家は、株式の保有率が高いだけでなく、多くのプロを抱えることができるので、的確にその企業の問題点を指摘でき(…)「不特定多数」の一般市民からお金を集めているため、確実に利益を上げることを求めるとともに、リスクの高い経営には警戒心がある。ことに公的な年金運用機関の場合は、社会的に批判を受けるような企業に投資するのは回避しようとする。

(…)企業の効率的な経営は求めるが、危険なプロジェクトには反対し、同時に社会的責任を求める(…)コーポレート・ガバナンスの観点からみれば、企業にとってプラスの効果をもたらす(…)これが「もの言う株主」の本来的な意味である。

[東谷暁「金より大事なものがある」p.34]

ISBN:9784166605453

pp.30-1

犯罪自体としては、単純すぎるほど単純な証券取引法違反であるのに、自分のことを「プロ中のプロ」と呼び、(…)先に逮捕された堀江貴文のことを(…)高く評価してみせ(…)

発言にはおよそ脈絡というものがなく、決まり文句と自己称賛と自己正当化だけがただ羅列されている(…)村上の言動に、お金儲け以外の何か一貫したものを見つけるのは、きわめて困難なのである。

[東谷暁「金より大事なものがある」pp.30-1]

ISBN:9784166605453

*1:「投資銀行ドレクセル・バーナム・ランベールのマイケル・ミルケン」