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読書ノート

2014-04-17

p.82

 グローバリゼーションはしばしば均質性への傾向と同一視される。これもまた、グローバリゼーションとは何でないかを示す一例である。資本と生産が国境を越えて自由に移動するグローバル市場が機能するのは、まさしく地方と地方、国と国、地域と地域の間に違いが存在するからである。賃金、技能、インフラストラクチャー、政治的リスクが世界中で同じだったとしたら、世界市場の発展は起こらなかっただろう。(…)グローバル市場は、各国経済の間にある相違の故に栄えるのである。グローバリゼーションへの傾向がこれほどのとどめようもない力を持つのは、これが一つの理由である。

[ジョン・グレイ「グローバリズムという妄想」石塚雅彦訳 p.82(傍線=傍点)]


ISBN:4532147565