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読書ノート

2014-04-17

pp.15-6

八九年に発覚した貯蓄貸付組合*1問題(…)金利の上昇によって逆ザヤ(…)レーガン政権は、貯蓄貸付組合に商業銀行に認められていない債券や不動産への投資を許可して救済を試みた。

(…)政府の保証までつけたものだから、(…)一千二百四十六億ドルもの公的資金がつぎ込まれた空前の不良債権事件を引き起こすことになる。

(…)信用の低い企業のくずのような社債を、法外な高利回りで投機目的に買わせる(…)安く買収した破綻寸前の貯蓄貸付組合に、あたかも資産があるように見せかけ(…)「再建した」貯蓄貸付組合を通じて乱脈融資を行ない、うまくいけば億万長者、破綻したら政府に保証してもらうという手口を、アメリカの野心家たちに考えるなと言うほうが無理だっただろう。

[東谷暁「金より大事なものがある」pp.15-6]

ISBN:9784166605453

*1:「貯蓄貸付組合(S&L)とは住宅ローンのために発達した米国独特の金融機関」