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読書ノート

2014-02-12

p.152

専門家の手に渡った憲法はますますタテマエの世界に閉じこめられ、護憲・改憲の専門家同士が延々と議論を戦わせて(…)一般人は、その議論を傍観するだけ(…)素朴さを失った議論は、正に、「議論の高きは、衰世の極みなり」(伊藤仁齋『童子問』)を絵に描いたような状態となり、専門家の議論の陰で失われていったのは憲法が人の心に訴えかける活力・生命力でした。活力とは対立する意見を聞く自制力のことです。

[河原宏「素朴への回帰/国からクニへ」p.152]


ISBN:4409040499