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読書ノート

2013-11-06

p.162

ホワイトカラー層の孤立した精神構造(…)

労働から疎外されたホワイトカラー層は,(…)余暇の世界へと逃げ込むが,(…)彼らのよるべとなるべき共同体社会ももはや崩壊してしまっている。地域社会や宗教組織,さらに家族からさえも相互扶助や教育の機能が国家へと奪われ,社会と個人との紐帯となる集団の影響力が弱まる中で,個人はますます原子化された社会の中で孤立を深め(…)彼らが最後に行き着く先は消費娯楽である。消費は他人との差別を図る唯一の指標となり,気を紛らすため「(…)とくに空想的なものや馬鹿騒ぎをするものに慰安を求めるようになる」(…)。

[根本正一「ホワイトカラーの暴走:企業社会に潜むナチズムとの親和性」『ソシオサイエンス』 Vol.15 p.162]


ISSN:1345-8116