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読書ノート

2013-10-02

p.75

プラザ合意と(…)同じタイミングで、(…)「新通商政策アクション・プラン」(…)外国の“不公正”な貿易慣行をやめさせ、公正な貿易を実現するために二国間交渉を強化していくと同時に、輸出を促進するためにアメリカ企業の国際競争力を強化していく、と宣言した。

(…)あらかじめこの二つをセットで準備を進めていたことをうかがわせる。

[関岡英之「拒否できない日本」p.75]

ISBN:9784166603763

p.73

一九八三年当時、(…)キャタピラー(…)は小松製作所との商戦に苦戦していた。

 モーガン*1会長は、小松に勝てないのは円安ドル高のせいで、(…)勝つためには、(…)アメリカが日本の金利や為替レートに影響を与えて円高になるよう操作できるような構造に変えるべきだとホワイトハウスや財務省に陳情したという。

[関岡英之「拒否できない日本」p.73]

ISBN:9784166603763

p.68

アメリカの歴代政権が一貫して「イニシアティブ」という言葉に執拗なまでに固執していること、(…)日本政府がその言葉を使いたがらないことに、わたしたち国民はもっと注意を向けるべきだ。

[関岡英之「拒否できない日本」p.68]

ISBN:9784166603763

pp.66-7

日本政府は当時これを「友好国同志のアイデアの交換」(平成二年版通商白書)と表現(…)

「日米構造協議」という名称自体が日本側による苦心の意訳なのである。

[関岡英之「拒否できない日本」pp.66-7]

ISBN:9784166603763

p.64

消費者の利益にもなるなどという理屈で、そもそも外国政府からの内政干渉を正当化できようか。

[関岡英之「拒否できない日本」p.64]

ISBN:9784166603763

p.64

 しかしこの国の不幸は、ひとたびアメリカから圧力がかかると、(…)「いざアメリカ」(…)という反応が同時に現れることだ。(…)歓迎の辞を述べる声が出はじめ(…)消費者団体や規制緩和を推進しようとするグループは、(…)待ち焦がれていた健全野党だと賛美した。

[関岡英之「拒否できない日本」p.64]


ISBN:9784166603763

p.63

実際に当時の外務省は提案(日米構造協議)の内容が漏れるのを怖れるあまり、担当者が直接関係各省庁を訪れて、その省庁に関係する部分のみを口頭で相手に伝え、回答案の作成を依頼して回ったという。

[関岡英之「拒否できない日本」p.63(括弧内引用者)]

ISBN:9784166603763

pp.60-62

いわゆる「教化」ってやつじゃないのかねこれ…

一九八〇年代の後半に対日政策の見直しを主張したチャルマーズ・ジョンソン、ローラ・タイソン、ジェームズ・ファローズなどのリビジョニストといわれるジャーナリストや日本研究者が唱えた日本異質論(…)

一九八七年に(…)まとめられた『菊と刀〜貿易戦争篇』というレポートがある。(…)

 この調査研究の目的は、日本に外圧を加えることを理論的に正当化すること(…)外圧によって日本の思考・行動様式そのものを変形あるいは破壊することが日米双方のためであり、日本がアメリカと同じルールを覚えるまでそれを続けるほかはない、と断定している。(…)

そこから導き出された(…)「日米構造協議」

[関岡英之「拒否できない日本」pp.60-62]


資料

参考

小林よしのりの「戦争論」をめぐって - ニコニコ動画(28:13~)

ISBN:9784166603763

p.58

「強化されたイニシアティブ」は(…)二〇〇一年六月の(…)小泉・ブッシュ首脳会談で「規制改革および競争政策イニシアティブ」(…)

政府間の直接交渉の色彩が弱められ、財界も協議に加わる官民合同方式に(…)タイトルもSubmissionからRecommendationsに変更された。

[関岡英之「拒否できない日本」p.58]

ISBN:9784166603763

p.57

 日本はアメリカにとって最早なんの脅威でもなくなったのだから、(…)予算や人的資源を(…)別の分野に振り向ける必要がある、とバーグステン*2は説いた。

[関岡英之「拒否できない日本」p.57]

ISBN:9784166603763

pp.56-7

官製のロビイスト軍団(…)通商法によって強力な権限が与えられ(…)

『外国貿易障壁報告書』も(…)スーパー三〇一条に基づく制裁手続きを開始するときの法的な根拠となっている。(…)といってもそれは国際法に基づくものではなく、アメリカが国内法で一方的にそう決めているだけのことではあるが。

[関岡英之「拒否できない日本」pp.56-7]

ISBN:9784166603763

p.55

アメリカ政府から要求された各項目は、日本の各省庁の担当部門に振り分けられ、(…)法律や制度が改正されて着実に実現(…)

当局者が定期的な点検会合を開くことによって、(…)進捗状況をチェックする仕掛けも盛り込まれている。(…)

「成果」は、(…)通商代表部が毎年三月に連邦議会に提出する『外国貿易障壁報告書』のなかで報告される(…)秋に『年次改革要望書』(…)春に議会から勤務評定を受ける

[関岡英之「拒否できない日本」p.55]

ISBN:9784166603763

pp.52-3

宮沢・クリントン(…)政府間合意を根拠として、一九九四年に最初の『年次改革要望書』(…)三十二ページの英語の文書で、(…)農業、自動車、建築材料、流通、エネルギー、金融、弁護士業、医薬・医療、情報通信(…)規制緩和や行政改革、審議会行政や情報公開、独占禁止法と公正取引委員会、入札制度や業界慣行、そして民事訴訟制度などが網羅

[関岡英之「拒否できない日本」pp.52-3]

ISBN:9784166603763

pp.48-50

マス・メディアに公表されないまま、(…)政府間合意がなされ、あらかじめ決められたシナリオにそって審議会の答申がつくられ、阪神・淡路大震災のどさくさに紛れて法改正までしてしまったことが事実とすれば、(…)アメリカからの内政干渉(…)が日本の審議会制度などを利用して構造的に行われていることになる。

(…)

日本の住宅業界のためでも消費者のためでもなく、アメリカの木材輸出業者の利益のために、アメリカ政府が日本政府に加えた外圧によって実現されたものであると、アメリカ政府の公式文書に記録され、それが一般に公表されている。

(…)

改正を提言した答申書を隅から隅まで読んでみても、(…)新聞報道でもいっさい触れられていない。

[関岡英之「拒否できない日本」p.48-50]

ISBN:9784166603763

pp.46-7

 建築基準法の改正は、実は阪神・淡路大震災が起きるはるか以前から決まっていたことなのである。

[関岡英之「拒否できない日本」pp.46-7]

ISBN:9784166603763

pp.44-5

WTO加盟国の国内における強制規格(建築基準や食品安全基準などのこと)は、「(…)正当な目的のため必要最低限のものであること」、そして「国際規格を基礎として用いること」と規定されている(…)

審議会の答申書(…)建築基準法の改正が必要となった背景として、(…)「海外の基準・規格との整合等を図ること」と「わが国の建築市場の国際化を踏まえ、国際調和に配慮した規制体系とすること」が必要である、と書かれている

[関岡英之「拒否できない日本」pp.44-5]

ISBN:9784166603763

pp.42-3

一九九八年六月、(…)建築基準法を全面的に改正(…)審議会の答申書(…)には、(…)「国民の生命、健康、財産の保護のため必要最低限のものとする必要がある」と書かれている

[関岡英之「拒否できない日本」pp.42-3]

ISBN:9784166603763

p.36

大野健一氏の『途上国のグローバリゼーション』*3によると、WTOに加盟する条件について(…)明文化された規定がないという。(…)既加盟国は、加盟を希望する国に対して(…)好き勝手な要求をエスカレートさせ、(…)とりわけアメリカは(…)自国の利益を追求している、と大野氏は(…)批判している。

[関岡英之「拒否できない日本」p.36]

ISBN:9784166603763

p.34

 サービス産業連合というのは、一九八二年に設立されたアメリカで最も有力なサービス産業界の圧力団体である。(…)建築家協会と同じように、(…)通商代表部、商務省、連邦議会などとしっかり連携し(…)特にWTOとの密接な関係を保っているらしく、(…)自画自賛している。

(…)金融、通信、知的サービスなど、業種別の作業部会に(…)建築の作業部会はない。

[関岡英之「拒否できない日本」p.34]

ISBN:9784166603763

p.33

 「アメリカ建築家協会はアメリカ通商代表部、商務省、連邦議会、サービス産業連合(CSI)とともに、世界貿易機関、アジア太平洋経済協力会議(APEC)等に関連する公的および私的イニシアティブをモニターし、コメントする」

[関岡英之「拒否できない日本」p.33]

ISBN:9784166603763

p.32

「アメリカ建築家協会は、世界の水準を引き上げたのだ。およそリーダーシップとは、かくのごときものである」 (アメリカ建築家協会の一九九九年冬のニューズ・レター)

[関岡英之「拒否できない日本」p.32]

ISBN:9784166603763

p.27

数の面では、日本は二十九万人の建築家をかかえる世界最大の「建築家大国」(…)アメリカでさえ(…)十一万人、中国に至っては三万人(…)ヨーロッパ諸国はもっと少ない。(…)

そもそも日本と世界では建築家の定義が違う(…)エンジニアとしての知識が大変重視されている。(…)地震国であるという特殊な事情があるからだ。

[関岡英之「拒否できない日本」p.27]

ISBN:9784166603763

p.24

 現在*4、WTOからは(…)旧社会主義圏諸国だけでなく、多くのイスラーム諸国が締め出されている。(…)サウジアラビアでさえ(…)アメリカが一方的に「テロ支援国家」に指定しているシリアやリビアも同様(…)

アメリカの要求に従うか、さもなくば「国際社会」から締め出される道を選ぶのかと、れっきとした主権を持つ国々に圧力をかけているのである。

[関岡英之「拒否できない日本」p.24(括弧内引用者)]

ISBN:9784166603763

pp.23-4

中国と同時に(WTO)加盟を認められた台湾が、早々とアメリカとの交渉を終え(…)たのとは対照的に、中国は苦難の道(…)背後には、(…)アメリカ国内の台湾ロビーの圧力があったと言われている。

[関岡英之「拒否できない日本」pp.23-4(括弧内引用者)]

ISBN:9784166603763

p.18

アメリカがつくった国際的な統一ルール案が、(…)激論をへて最終的に採択(…)まで漕ぎつけることができたのは、(…)中国の全面的な協力無くしては実現不可能だったといわれている。

[関岡英之「拒否できない日本」p.18]

ISBN:9784166603763

pp.16-7

 アメリカが自国のルールを「グローバル・スタンダード」と称して国際的な統一ルールに仕立て上げ、(…)日本が国際市場からの撤退を余儀なくされる(…)

この戦略を全面的にバックアップしてきたパートナーが中国だった

[関岡英之「拒否できない日本」pp.16-7]

ISBN:9784166603763

p.15

大学の教育内容をチェックして認定を与えるような民間の第三者機関などは日本には従来存在しなかった。(…)みなアメリカ独特の制度なのである。

[関岡英之「拒否できない日本」p.15]

ISBN:9784166603763

pp.14-5

 一九九九年六月、北京の人民大会堂で開催された国際建築家連盟(UIA)の世界大会

(…)

世界各国の建築家の資格制度を国際的に統一するルールが(…)決定された

[関岡英之「拒否できない日本」pp.14-5]

ISBN:9784166603763

*1:「リー・モーガン」

*2:「有名シンクタンクの所長フレッド・バーグステン」

*3:(東洋経済新聞社

*4:平成16年4月20日第1刷発行