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読書ノート

2013-01-08

[*isbn4140019786p183*[平成大停滞と昭和恐慌]p.183

「構造改革主義者」と「リフレ派」(…)社会を(…)切断しても修復可能なものとみるか、(…)修復不可能な存在と考えるか

[田中秀臣・安達誠司「平成大停滞と昭和恐慌〜プラクティカル経済学入門」p.183]


ISBN:4140019786

p.182

石橋のリフレーション政策の主張(…)失業は総需要のコントロールで解消できる(…)それを放置したままでは「人生最大の浪費」に終る(…)「社会はミミズではない*1」という視点(…)失業は国民経済の富を損ねる最たるものであり、それを解消する「外科医*2」としての政府の役割をきわめて重視した

[田中秀臣・安達誠司「平成大停滞と昭和恐慌〜プラクティカル経済学入門」p.182]


ISBN:4140019786

p.181

為替相場の騰貴に原因して起こったものであることを忘れた、奇妙な尻抜論(石橋湛山「新平価金解禁論に対する反対論を駁す」)

[田中秀臣・安達誠司「平成大停滞と昭和恐慌〜プラクティカル経済学入門」p.181]

ISBN:4140019786

p.175

今日の社会は、ミミズとは違う。病気であるからとて、(…)何処(どこ)でも勝手に切り棄て差し支えなしと考えたのが、(…)恐慌を(かえつ)て結構至極と喜んだ人々である。(…)()かも下手に荒治療をやりかけただけ、身体全体を衰弱せしめ、病気は却つて直押(なお)し難い。(…)誠に始末の悪い事になった。(石橋湛山「恐慌後の財界整理とレシーヴァー制」『東洋経済新報』一九二七年七月二日号)

[田中秀臣・安達誠司「平成大停滞と昭和恐慌〜プラクティカル経済学入門」p.175]

ISBN:4140019786

pp.172-3

デフレに親和的な(…)「不況レジーム」(…)

「金本位制の足かせ」を支えた政策メンタリティの(…)社会に対する根本的な見方というのは、今日の「構造改革主義」の有する社会観ときわめて密接なものである。そして(…)リフレ政策を主張する見解が基底において有する社会観と、するどく対立する。

[田中秀臣・安達誠司「平成大停滞と昭和恐慌〜プラクティカル経済学入門」pp.172-3]


ISBN:4140019786

p.172

デフレ不況からの脱却のための処方箋としてきわめて重要なのが「政策レジーム転換」という「期待の経路」で(…)不良債権処理や財政出動、銀行の貸出の増加などは、いずれも(…)重要な経路とはいえなかった。

[田中秀臣・安達誠司「平成大停滞と昭和恐慌〜プラクティカル経済学入門」p.172]


ISBN:4140019786

pp.169-70

インフレターゲット導入が議論される状況になっても、(…)旧来の(…)考えが払拭されるまでには時間を要する可能性(…)

 これまで日銀がとってきた反インフレターゲット的なスタンス(…)また、「高橋財政期(…)がその後のハイパーインフレの元凶(…)」という日銀史観が短期間で覆るとは考えにくく、当初は量的緩和*3 をともなわないインフレターゲット*4 が実施される可能性も(…)これを防ぐためにもインフレターゲットの制度設計は慎重に行うべきであり、その実行には時間を要する可能性が高いのである。

(…)いずれにせよ、積極的なリフレーション政策を採用するのには、国民の声政治的リーダーシップが必要なのはいうをまたないであろう。

[田中秀臣・安達誠司「平成大停滞と昭和恐慌〜プラクティカル経済学入門」pp.169-7]

ISBN:4140019786

pp.166-7

「金本位制の離脱」(…)以下の理由で不十分なものに終わったと考えられる。

(一) 当初、各省内(…)で計画された事業規模が、大蔵省との折衝の過程で(…)見込みをはるかに下回る規模に削減されてしまったこと。

(二) 大蔵省は、財政赤字の拡大を最小限に防ぐため、はじめに公債発行の限度額を策定し、これにあわせて歳出規模を決定したこと。

(三) このような折衝の過程が当時の新聞などで克明に伝えられたことによって、人々のデフレ期待を払拭することができなかったこと。

[田中秀臣・安達誠司「平成大停滞と昭和恐慌〜プラクティカル経済学入門」pp.166-7]

ISBN:4140019786

*1:p.175

*2:p.17, p.175

*3:「長期国債買い切りオペ、もしくは外債オペ」

*4:「目標インフレ率の水準のみに言及する『偽インフレターゲット』」