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読書ノート

2012-04-14

pp.143-4

| 17:26

聖人たちは、目に見えない「物」を伝えるために、それに合わせて「名」を立て、人々に伝えた。しかし、「名」が表現できるのは広大な「物」の一側面(…)実践知を欠いた多くの凡人は、「名」を誤解し、「物」を誤認し(…)「物」は無限に変動する「活物」であるため、「物」と「名」の乖離は、時間の経過とともに、ますます大きくなる。

同じように、本来の「礼」においては、制度の実質と形式が一致していた。しかし、時間の経過とともに(…)実質を失った形式である「格」を尊重する形式主義が蔓延し、社会はうまく機能しなくなる。

中野剛志 『日本思想史新論』 pp.143-4


参考


ISBN:9784480066541