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2006-02-09

[]839 17:55 839 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 839 - 雲上読記 839 - 雲上読記 のブックマークコメント

STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2006年 03月号

STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2006年 03月号

 批評家たちによる座談会や編集者へのインタビューに加え、ブックガイド的利用価値が高いと思い購入。

 CAXさんが「00年代小説リスト120冊」をリスト化している(http://d.hatena.ne.jp/CAX/20060207/studiovoice_00novel_120)。ジャンルが多岐に渡っているので、既読未読調査を行っても100冊以上読んでいる人は少ないだろう。秋山はどちらかと言うと、00年代翻訳小説リスト30や、最有効ブックガイド15に魅力と興味を感じた。値段もそう高くないし、面白そうな本を探している人は買いだろう。ライトノベルファウスト系から脱却したい人は、その足掛かりとして特にオススメ。

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2005-06-13623-627

[][]SFマガジン2004年9月号 SFマガジン2004年9月号 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - SFマガジン2004年9月号 - 雲上読記 SFマガジン2004年9月号 - 雲上読記 のブックマークコメント

桜坂洋さいたまチェーンソー少女」面白い。電波的な内容であるし、結末に首を捻りもするのだが、流れるような文章は読みやすく、その展開も楽しめた。佐藤友哉新潮掲載作が面白く読める人間は、読んでおいていいだろう。

[][][]SFマガジン2005年7月号 SFマガジン2005年7月号 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - SFマガジン2005年7月号 - 雲上読記 SFマガジン2005年7月号 - 雲上読記 のブックマークコメント

「ぼくたちのリアル・フィクション2」というわけで次世代型物語を特集している。

桜坂洋「遊星からのカチョーフーゲツ」さいたまチェーンソー少女」の姉妹編。前作より落ち着いた雰囲気が漂っていて、でも根底に流れる奇妙な感じは似通っていて、面白く読めた。

海猫沢めろん「零式〈前編〉」抜群に面白いという訳ではないけれど、読ませてくるし展開も悪くない。後編が楽しみ。

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2004-10-01455-482

[][]2004年09月臨時増刊号 2004年09月臨時増刊号 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 2004年09月臨時増刊号 - 雲上読記 2004年09月臨時増刊号 - 雲上読記 のブックマークコメント

ユリイカ2004年9月臨時増刊号 総特集=西尾維新

ユリイカ2004年9月臨時増刊号 総特集=西尾維新

 西尾維新特集。表紙は竹、これがまた上手い。萌え萌えせずにデザイン的には堅実で、キャラクタ的にはカラフルでミラクルなデフォルメがされているのだ。西尾維新による書下ろし小説斎藤環との対談、東浩紀との対談、西島大介による漫画佐藤心による辞典などが収録されている。また笠井潔佐藤心スズキトモユ、野崎六助、仲俣暁生が評論を書いている。

西尾維新「させられ現象」面白くない。語り口が『ダブルダウン勘繰朗』を意識させ、展開が佐藤友哉を連想させ、きっと結末がぶっ飛んでいて面白いのだろうと期待して、なんとか最後まで読んだが結局、駄目だった。面白くない。

[][]2004年05月増刊号 2004年05月増刊号 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 2004年05月増刊号 - 雲上読記 2004年05月増刊号 - 雲上読記 のブックマークコメント

 京極夏彦島田荘司森博嗣といった講談社ノベルス三大売れ筋(と言えなくもない)作家による読み切り小説が掲載された号。発売直前だった奈須きのこ『空の境界』の「1/俯瞰風景」が丸々、収録されている。新本格を代表する人間のひとり、故辰巳四郎氏を追悼し、遍歴・紹介・作品、そして綾辻行人有栖川有栖京極夏彦森博嗣高田崇史による言葉などで特集が組まれている。自分はこの特集のためにこの号を買ったのだが、やはり何度見ても、綾辻行人迷路館の殺人』ノベルス版の表紙と、森博嗣作品の表紙は素晴らしい。傑作である。

森博嗣「刀之津診療所の怪」『Φは壊れたね』から始まる山吹早月・加賀谷恵美・海月及介の三人が活躍するQシリーズの短編。日常の謎に挑戦したのかどうかは分からないが、極めて小振りな謎に挑戦し、無難な解答が得られるというかたち。はっきり言ってあまり面白くなかった。謎が謎であることの説明も今ひとつだったし、答えが与えられたときも「あっさりしてるなあ」と淡々に思った。が、最後の一行を読んで評価逆転。最後の五文字を読んで、思わず立ち上がってしまったぐらいだ。もう本当、予想もつかないところで森博嗣はファンサービスをやってくれる、嬉しい、実に嬉しい。森博嗣作品を全部読んでいるようなファン(例えば自分)は必読だ。

高田崇史「桜三月三本道」千葉千波くんシリーズ。あるおじさんに証言を求めるのだが、そのおじさんは「三回に一回、本当を言う」か「四回に一回、本当を言う」か「三回に一回、嘘を吐く」らしく、はっきり言って当てにならない。しかしそこはそこ、千葉千波くんが己の頭脳の限りを尽くしておじさんの証言の何が本当で何が嘘かを見抜こうとするという趣旨。何回かに一回、本当を言う、というネタは以前もあったのでそのバージョンアップ版だろう。まあ、普通に楽しめた。

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2004-07-01397-419

[][]第三号 第三号 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 第三号 - 雲上読記 第三号 - 雲上読記 のブックマークコメント

 西尾維新新本格魔法少女りすか 敵の敵は天敵!」相変わらず、西尾維新は『ファウスト』における自分の役目をよく分かっていると思った。他の作品に比べ自己主張の度合いは格段に少なく、エンターテイメントに徹しているその姿勢は、作品を深読みするまでもなく単純に楽しめる。特に今回は、主人公の嫌味度がいくらか減じているので楽しく読めた。西尾維新「零崎軋識の人間ノック」りすかの出来が良かったのに対し、おざなりな感じがある。それほど本筋に重要とは思えないエピソードに、明かす必要があったとは思えない謎。キャラ萌えで読んでいる読者へのサービスか。奈須きのこ「DDD JtheE.」新伝綺三人組の中では一番、完成度が高いように思えた。延々と事実を遠回しに語るのには閉口したが、最後に連続して明かされる謎は面白かったと言える。原田宇陀児「サウスベリィの下で」まるっきり面白くなかった。肩は張り過ぎているし気取りすぎてもいる。数少ない登場人物でよくこれだけ書いたなと感嘆はするがそれだけ。元長柾木「ワールドミーツワールド」期待していたほどに面白くはなかった、と言うかこれは未完成。枚数を指定されていたのだろうか、仮に無制限であれば最後を駆け足でおろそかにすることもなかったと思う。舞城王太郎「駒月万紀子」後に刊行される奈津川シリーズ三作目の予告編だろうか。単体でも楽しめたが、早く本編が読みたいと思わせてくれた。滝本竜彦「ECCO」そういう展開で来るのか! と。下手に続かせないほうがいいと思っていたが、こういう方向性で来るのならば全くもって構わない。むしろ積極的に挑戦していってほしい。佐藤友哉「虹色のダイエットコカコーラレモン(短縮版)」この結末はいつかやるだろうと予測はしていた。単行本化の際に短縮版という言葉は除かれるのだろうか。

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