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2006-02-05

[][]829 22:53 829 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 829 - 雲上読記 829 - 雲上読記 のブックマークコメント

蟲と眼球と殺菌消毒 (MF文庫J)

蟲と眼球と殺菌消毒 (MF文庫J)

 タイトルを「新本格残虐少女グリコ」に変えればいいと、読みながら思った。

 前作よりもコメディ分が減り、アクション分とシリアス分が増えたのではないだろうか。正直、もう少しお気楽に進めてほしい気がしないでもないが、そうしてしまうと他のシリーズとの分離が進まなくなってしまうので、現状のバランスがやはり正しいのかもしれない。

 敵を現してみたり、著者のシリーズ化させようという意識が端々に見えたので、一作限りの作品かと思いきや、意外に続くかもしれない。

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2006-01-29

[][]813 12:45 813 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 813 - 雲上読記 813 - 雲上読記 のブックマークコメント

うそつき―嘘をつくたびに眺めたくなる月 (新風舎文庫)

うそつき―嘘をつくたびに眺めたくなる月 (新風舎文庫)

 日日日の書く小説から面白い部分を抽出するとするならば、それは「キャラクタ」という一言に収斂される。その事実が克明に明かされてしまった一作。はっきり言って、本書は日日日著作の中では群を抜いて面白くない。恐らくその理由は、キャラクタの凡庸さが理由だろう。キャラクタに魅力がないだけで、こうも小説として面白くなくなるものかと驚愕した。

 思うに、この小説は一般小説として書かれたのではないだろうか。レーベル新風舎であることも少なからず影響しているかもしれない。故に、破天荒でいかにもライトノベル的なキャラクタ性は排されたのかもしれない。しかし、だとすれば本書はコバルトやホワイトハートにある良質な恋愛小説の足元にも及ばない。やはり、或いは、まだ。日日日ライトノベルという領域においてしか光り輝くことができない。

 ただ、このタイトルは日日日著作の中ではベストである。

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2006-01-28

[][]812 14:05 812 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 812 - 雲上読記 812 - 雲上読記 のブックマークコメント

狂乱家族日記弐さつめ (ファミ通文庫)

狂乱家族日記弐さつめ (ファミ通文庫)

 相変わらずのドタバタコメディ、そして家族愛。考えてみれば一巻の後書きでネタにされていた『神様家族』に似ているかもしれない。前半はドタバタコメディで笑いのみ、後半はシリアスに家族愛。最も『神様家族』ほど分離は進んでおらず、全編を日日日節が色濃く覆っていて、落ちのつけかたも日日日らしい、ちょっと捻ったもの。やはり、少し息を抜いて読むとちょうど良いだろう。

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2006-01-27

[][]811 23:26 811 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 811 - 雲上読記 811 - 雲上読記 のブックマークコメント

狂乱家族日記壱さつめ (ファミ通文庫)

狂乱家族日記壱さつめ (ファミ通文庫)

 事前にイメージしていたものと違っていてやや驚いた。てっきり「戯言遣い・ミーツ・ツンデレネコミミ娘」だと思っていたのだ。世にも奇妙な人種が揃っている家族と知り合いになってしまった主人公の、傍から見ている分には面白いが、絶対に直接の知り合いにはなりたくない、とでも言うか。まあ、そういったドタバタを描いたものだと思っていた。が、実際は……と書こうとして、上の予測と実際のところは、そう離れてもいないことに気がついた。誤差の範囲内と言ったところか。唯一の違いは、主人公が乱崎凰火でなく、表紙に描かれているネコミミの乱崎凶華であることぐらいだろう。本書が刊行された当初は、奇抜な見た目に期待を抱いたが、本書に至るまでに読んだ別のシリーズで力量が分かってしまい、わりと砕けた姿勢で読んだのだが、思っていたよりかは楽しむことができた。やはり、それなりにパワーはある。下手ではない。

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2005-07-27681-686

[][][]アンダカの怪造学1 ネームレス・フェニックス アンダカの怪造学1 ネームレス・フェニックス - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - アンダカの怪造学1 ネームレス・フェニックス - 雲上読記 アンダカの怪造学1 ネームレス・フェニックス - 雲上読記 のブックマークコメント

 これぞ秋山が読みたかったものかもしれない。市井では『ポケモン』の二番煎じではと言われているらしいけれど、『ポケモン』をあまり知らない自分は十二分に楽しめた。いや、展開そのものはライトノベル以前のジュニア的なものなのだけれど、何よりもキャラクタが魅力的。風呂敷の広げ具合から、キャラの立て方まで。こういうライトノベルが読みたかったんだよなあ。

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2005-07-13668-672

[][]私の優しくない先輩 私の優しくない先輩 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 私の優しくない先輩 - 雲上読記 私の優しくない先輩 - 雲上読記 のブックマークコメント

私の優しくない先輩

私の優しくない先輩

ちーちゃんは悠久の向こう』に引き続き、日日日を読むのは二冊目。事前に“いい話”であると聞いていたので、恋愛物を想定していたのだけれど、ちょっと違っていた。いや、恋愛恋愛だったのだけれど、もう少し深刻で、読み終わった後、少し溜め息をつくような。『ちーちゃんは悠久の向こう』とどちらが好きかと問われると、断然『ちーちゃん』だけれど。

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2005-05-25615

[][][]ちーちゃんは悠久の向こう ちーちゃんは悠久の向こう - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - ちーちゃんは悠久の向こう - 雲上読記 ちーちゃんは悠久の向こう - 雲上読記 のブックマークコメント

ちーちゃんは悠久の向こう (新風舎文庫)

ちーちゃんは悠久の向こう (新風舎文庫)

 簡潔に表現して、甘く見ていた――と言わざるをえない。

 小説新人賞で瞬間的に五冠を達成した、天才高校生――日日日(あきら)。油断のならない相手だと思ってはいたが、何処かで「どうせ西尾維新以降の自覚的一人称の小説を、研究して書きまくっているのだろう」と高をくくっていた。完敗。

 本書はちょっと凄まじい。いきなり俗な表現となってしまうが、西尾維新戯言シリーズ』における、いーちゃんと玖渚友の失敗した例――とでも言うべき関係図が描かれているのだ。そこにあるのは、ただ単に自覚的な高校生男子ではなく、自覚的にならざるをえない高校生男子である。ああ、説明が難しい。とにかくこの痛みと切なさはリアル。推して、読むといい。

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