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2005-01-01513-524

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8の殺人 (講談社文庫)

8の殺人 (講談社文庫)

 館物のための館。ミステリのためのトリック。知名度的には『かまいたちの夜』での方が上だと思われる我孫子武丸のデビュー作。

 正直、あまり面白くはなかった。現実味の薄い事件現場に、現実味の薄い登場人物たちであるが故に、ミステリ好きのためのミステリなんだろうなとは思うが、その割にはサービス、あるいはそう呼ばれるものが希薄な気がした。まあ、今から十五年近く前に刊行された作品であると考えれば、鮮烈な驚きや、斬新な手練を期待する方が間違っている。ミステリ的には、8の字館の他に、解決編に挟まれる密室講義が魅力だろうが。文庫版は、島田荘司による「本格ミステリー宣言」が解説として寄稿されていて、これは中々に面白かった。当時を伺わせるあたりとか。

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