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2005-12-05

[][]770 02:09 770 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 770 - 雲上読記 770 - 雲上読記 のブックマークコメント

 成田良悟とは思えないぐらいにつまらなかった。

 期待値は非常に高かったのだ。世界中で様々な事件が起こっていて、その全てに針山さんなる一般人がかするように間接的に関わっている。しかし彼は決して、その事件の中心にはいなくて、いつも少し外れたところにいる。それはまるで彼がこの世界という巨大な物語の主人公であるかのようだ……。この設定には、心底、喝采をあげた。だって、成田良悟の群像劇的な作風が、これ以上はないと叫びたくなるぐらいに生かされている設定ではないか。だと言うのに、だと言うのに、これかよ。

「としれじぇ」は清涼院流水の『秘密屋』の方が数段上だし、「拝啓、光の勇者様」はうえお久光の足元にも及んでいない。成田良悟の本髄であるべき、三つの短編が交錯する「奇跡の中心、針山さん」は空気の抜けた風船のよう。もっと気張れ! 表紙のデザインに本編が完敗してるぞ!

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2005-07-10663-664

[][]バッカーノ!1933 上 クモリノチアメ バッカーノ!1933 上 クモリノチアメ - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - バッカーノ!1933 上 クモリノチアメ - 雲上読記 バッカーノ!1933 上 クモリノチアメ - 雲上読記 のブックマークコメント

 1933年編の上巻。

[][]バッカーノ!1933 下 チノアメハ、ハレ バッカーノ!1933 下 チノアメハ、ハレ - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - バッカーノ!1933 下 チノアメハ、ハレ - 雲上読記 バッカーノ!1933 下 チノアメハ、ハレ - 雲上読記 のブックマークコメント

 込み入った仕掛けがあるわけでもないし、群像劇風な演出も減少している。徹底的に能力者同士のバトルを描くことにのみ集中している、シリーズ五作目。ストレートな作品であるだけに面白かった。二刀流対十字槍なんて、興奮しない訳がない。面白かった。

 また、口絵を読んで改めて思ったけれど、アイザック&ミリアは本当にいいキャラ。ライトノベルの中でいいコンビを挙げよと言われたら、五本の指に入れざるを得ないだろう。完全に主役を食ってしまっている。いい意味で。

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2005-05-04598-601

[][]デュラララ!!×2 デュラララ!!×2 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - デュラララ!!×2 - 雲上読記 デュラララ!!×2 - 雲上読記 のブックマークコメント

デュラララ!!×2 (電撃文庫)

デュラララ!!×2 (電撃文庫)

 池袋を巡る、愛の物語。シリーズ第二弾。

 前作を読んだのがずいぶん前なので、既にどんな内容だったか、どんなキャラが登場していたかなどは完全に忘れてしまっていたが、序盤で主な人物を紹介するような節があったのが良かった。最終的に少しミステリしているのだけれど、少しだけかなあ。

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2004-08-01420-436

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Mew mew!―Crazy cat’s night (電撃文庫 (0962))

Mew mew!―Crazy cat’s night (電撃文庫 (0962))

『バウワウ!』と世界観を共有している作品。続編を銘打ってもいいが、登場人物の大半が重なっていないので、どちらを先に読んでもいいと思う。『バウワウ!』を先に読んでいれば、最後の最後のシーンで「ここでこいつが出てくるのかあ!」と、ちょっと喜べるかもしれない。全体的にキャラ物と言うより、ミステリ趣向のある作品と言うより、成田良悟らしい小説であるというより、世界観そのものを描こうとしたという不思議なもの。そういう意味で新鮮だと感じ、楽しめることができた。次回作では『バウワウ!』と『MewMew!』のキャラクタの両方が登場するもののようで、ちょっと楽しみである。

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2004-07-01397-419

[][]ヴぁんぷ! ヴぁんぷ! - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - ヴぁんぷ! - 雲上読記 ヴぁんぷ! - 雲上読記 のブックマークコメント

ヴぁんぷ! (電撃文庫)

ヴぁんぷ! (電撃文庫)

 成田良悟が描く“この世でいちばん吸血鬼らしくない吸血鬼”の物語。

 本書のあらすじを書くのは難しい。相変わらず一冊に投入するのが惜しまれるぐらいに作られたキャラクタが、ところ狭しと駆け回るのに加え、本書ではそれが順序だてて語られるのではなく、一気になだれ込んでくるので、前半までは一体何が起こっているのか、どういう物語なのかまるで見えてこないのだ。逆に後半からはようやくそれぞれの立場が見え、吸血鬼の城――にして観光地――という舞台に集まり俄然、面白くなる。とは言え、本書のメインは吸血鬼や人間同士の戦いで、つまりはそれぞれの特殊能力を駆使したバトルだけしかないと換言できないこともない。ところで本書の主人公だと思われる吸血鬼にして子爵のゲルハルト・ファン・バルシュタインの正体はちょっと面白い。中盤に明かされてしまう程度の謎なのだけれど、明かされてから表紙や口絵を見てみれば、しっかりと登場していることに笑ってしまう。「こういう小細工は悪くないね」とまあ。

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