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2006-02-28

[][]882『食卓にビールを3』 14:16 882『食卓にビールを3』 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 882『食卓にビールを3』 - 雲上読記 882『食卓にビールを3』 - 雲上読記 のブックマークコメント

 いやあ、面白かったなあ。

 脱力系日常SFのシリーズ三作目。ファンタジアバトルロイヤルに掲載された二編に書き下ろし六編を加えた連作短編。このシリーズの一作目を読んだときは、何処がSFなのか、何が面白いのかあまり分からなかったが、つまり、この何処までも続くゆるーやかで、おだーやかで、ここちよーいテンションを楽しむ作品なのだと気づいた。それに各所に散りばめられている小ネタらしきものは、きっとSFファンなら分かるものなのだろう。こういう小説が書きたい!

[][]882『食卓にビールを4』 21:30 882『食卓にビールを4』 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 882『食卓にビールを4』 - 雲上読記 882『食卓にビールを4』 - 雲上読記 のブックマークコメント

食卓にビールを〈4〉 (富士見ミステリー文庫)

食卓にビールを〈4〉 (富士見ミステリー文庫)

 ファンタジアバトルロイヤルに掲載された四編に書き下ろし四編を加えた連作短編

 思ったのだが、いわゆるSF女子(今、考えた)は日々こういった妄想を展開しているのではないだろうか。BL回路を内臓している人が、可愛らしい男の子が手を繋いでるのを見たり、秋山真琴×スズキトモユと聞いてコーヒー吹くように、SF回路を内臓している人は、どうってことのない日常からSF現象を連想したり空想するのではないだろうか。とかなんとか。

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2004-12-01501-512

[][]食卓にビールを2 食卓にビールを2 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 食卓にビールを2 - 雲上読記 食卓にビールを2 - 雲上読記 のブックマークコメント

 なんかダメな感じのする少し不思議なセンスオブワンダ短編連作、主人公は16歳で女子高生で人妻で物理オタクで、そしてプチ家出中。なんて素敵でステッキーなんだろうか。一巻と同じくわりとデタラメな脇道を破天荒なスピードでドラフトしながら横転前転前回り受身、何のこっちゃ。おおよそ読者の理解を越えて、いやあ、私さえ楽しければ良いのよあっはっはー、というような感じで進む、本当に。そしてそのはちゃめちゃ具合、ドタバタ具合が実に面白い。この雰囲気はとても良い。ただ、人によっては、物語にストーリィを求めるタイプにとっては、納得がいかない小説だろう。きっとまるで面白くないはずだ。本来は自分もそうだ。小説なんてストーリィがあってなんぼなわけだから、雰囲気に酔わせられてもストーリィがてんでダメだったらダメなのだ。なのだけれど、この作品はいい、抜群にいい。それはもう主人公が最高で旦那が最高で脇役が最高で作者が最高で、そしてそして他の何よりも他の何を差し置いても他の何と比べることもできないまでに最高なのは、ビールビールのある食卓だ。

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2004-11-01483-500

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食卓にビールを (富士見ミステリー文庫)

食卓にビールを (富士見ミステリー文庫)

 ファンタジアバトルロイヤルに掲載された短編四編に五編の短編掌編を加えた短編集。十六歳の女子高生小説家物理オタクで人妻であるというぶっ飛んだ設定を持つ主人公が、様々なSF事件に遭遇し、これを出鱈目に解決しつつビールを楽しむという妙なお話。これがまたはっきり言って訳が分からない。本当にSFなのか、そうではないのか。作者は何処まで本気なのか、何処まで考えて書いているのか。何も分からないのだけれど、それでも何だか楽しいのだ。文章は最近ありがちな一人称による思考垂れ流し的なのだけれど、主人公が自意識過剰な青少年ではなく、家計を第一に考える人女子高生なので、語り口があっけからんとしていて実に読みやすい。旦那との会話も素直な愛があるもので、読んでいるとこちらまで微笑んでしまう。挿絵もたまに顔が縦に細長いのがあるのだけれど、全体的にラブリィな感じなのでいい感じ。

 いやあ、いい小説を読んでしまったなあ。良かった良かった。二巻も読もう、これはとっても楽しみ。

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