雲上読記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2005-06-13623-627

[][]火車 火車 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 火車 - 雲上読記 火車 - 雲上読記 のブックマークコメント

火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

 宮部みゆきの最高傑作と名高い『火車』を手にとってみた。中身は非常に綿密に計算され、資料も読み込まれ作られたハードボイルド、であった。確かに数十ページおきに、新たな新事実が発覚し、そこで物語が一時的に加速するのだが、全体的には聞き込みに次ぐ聞き込みで冗長さを感じてしまった。最後は収まるべきところに収まったと言うか、とうとう終末に辿りついたというか、その結末に絡みあう登場人物たちの思惑に一抹の感動と共に薄ら寒い何かを覚えた。

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2004-09-01437-454

[][][][]大極宮 大極宮 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 大極宮 - 雲上読記 大極宮 - 雲上読記 のブックマークコメント

大極宮 (角川文庫)

大極宮 (角川文庫)

 大沢オフィスホームページ大極宮」に一年間連載された、大沢在昌京極夏彦宮部みゆきの日記を一冊の本にまとめたもの。森博嗣の日記をイメージしつつ手に取ってみたのだが、ギャップに驚いた。まず日記自体が一週間に一度しか書かれておらず、大沢在昌ダイエットに苦労していることが行間から滲み出ており、宮部みゆきゲームへの愛が行間が滲み出ており、京極夏彦は忙しさが行間から滲み出ており、それがそのまま魅力になっている。つまり、いかに行間を楽しむか、が本書の正しい読み方ではないかと思う。特に興味深く読めたのは、宮部みゆきのそれ。彼女のゲームへの愛は、影響力が強く、はっきり言ってこれを読んで自分はゲームをやりたくなったぐらい。軽く読めたので、第二作も機会があれば読みたいと思う。

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大極宮〈2〉 (角川文庫)

大極宮〈2〉 (角川文庫)

 大沢在昌オフィスホームページで週刊連載されている、作家三人の日記を文庫化したもの。前作では三人の日記ごとに別けられた三部構成になっていたが、今作は時系列順に三人のが順々に並んでいる。また縦書きが横書きになったのも大きい。やはり横書きで表示されることを意識して書かれている文章は、横書きで読むのが快適だろう。もう一点、一週間分の日記の後に三人によるチャット風の対談が入っているのだが、これが前作に比べて長めになっている。あるいは三つに分けられていた一週間が一箇所に纏まったからかもしれないが……いや、やはり長くなっている。思わず読み飛ばしたくなってしまうぐらいに長かった。ファンは嬉しいだろう。

 今回、目玉となるのは宮部みゆきによる『幻想水滸伝3』の先行体験記ではないだろうか。これは『幻想水滸伝3』が発売される前に、コナミホームページ上で週一で連載されたもので、イメージとしては「これからプレイする皆さんに、プレイした感触を実際にお伝えしますよ!!」といったゲーム雑誌コラム。で、これがえらい面白いのだ。自分はこのシリーズの1と2だけプレイしていて、外伝以降が未プレイなのだが、下手に部分的に知っているだけにとても面白く読めてしまったのだ。と言うか、これを読んで猛烈に『幻想水滸伝3』がプレイしたくなった。同様の感想は前作のときも思った記憶がある。宮部みゆきは本当にゲームが好きなのか、その文章にもゲームに対する愛が感じられる。それらを読んだだけで、自分もかつてゲームへそれだけの愛を注いでいたことを思いだし、それらを思い返したくなってしまうのだ。

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