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2006-02-28

[][][]872 14:17 872 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 872 - 雲上読記 872 - 雲上読記 のブックマークコメント

ライトノベル☆めった斬り!

ライトノベル☆めった斬り!

 想像していたのとはちょっと違っていた。めった斬りにしていると言うより、「ライトノベル30年史」と称し、ここ30年のライトノベルに繋がっていそうな作家や作者を、ふたりが思い思いに話し合っているというような感じに近い。楽しみ方としては、「ああ、こういう本があったねえ」と、二人の思い出語りに頷くことだろうか。秋山の場合、PART3の1990年代の半ばぐらいから、題名しか聞いてことのない本から読んだことの本の語りに変わったので、そこから楽しむことが出来た。

 重宝すべきは1978年から1999年までのブックガイドではないだろうか。いかなる経緯を経て、現在のライトノベルに繋がっているか、その流れが見て取れる。

 公式サイトにて各種データが公開されている。

http://homepage3.nifty.com/alisato/lameta/

[]875 15:04 875 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 875 - 雲上読記 875 - 雲上読記 のブックマークコメント

このライトノベルがすごい!2006

このライトノベルがすごい!2006

 2004年10月1日~2005年9月30日に刊行された作品を対象に行った2005年度版のランキング。作品・シリーズとしてのランキングの他に、男性/女性キャラクター部門や、くまざわ書店グループとコミックとらのあなの売り上げランキングなども発表。

 個人的に良かったデータは2004年~2005年に発表された17の新人賞と刊行された45の受賞作を紹介している点。その年の新人を読みたい人には、かなり便利だろう。次いで、ジャンル別にカテゴライズされた196作のレビューからなるブックガイドも、読みたい本を探している人には便利。他には、まあ、よくあるアンケートやコラムなど。

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2005-12-04

[][]768 13:12 768 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 768 - 雲上読記 768 - 雲上読記 のブックマークコメント

土曜日の実験室―詩と批評とあと何か (Infas books)

土曜日の実験室―詩と批評とあと何か (Infas books)

 待望の……! 本当に待望してた、短編作品集! 各雑誌に掲載された短編漫画だけでなく、エッセイや批評や日記、突発的に作ったペーパーや、単発イラスト作品など。西島大介の現在における小さな仕事を網羅した完成度の高い一冊! かと思いきや、なんだこれー! あの作品は収録されてないし、あれもされてない。出版社的な問題だろうか。こんなのは全然、不完全。まったく持って信じられない。壁を越えて縦横無尽に活躍している西島大介を、この本は捉えきれてない。もう駄目すぎる。

 しかしよくよく考えてみれば、一冊に収められてしまっては、それはそれで不満が残る気もする。こうなってしまったら、各出版社から西島大介短編漫画集を、凄まじい勢いで出して、数年後に西島大介傑作短編集とでも銘打って、壁を越えた一冊を出してもらわないと話にならない。頑張ってください!!

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2005-11-29

[][]761 20:32 761 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 761 - 雲上読記 761 - 雲上読記 のブックマークコメント

四国はどこまで入れ換え可能か (新潮文庫)

四国はどこまで入れ換え可能か (新潮文庫)

 何に驚いたかと言うと、小説でもエッセイでもないことに驚いた。これは……これは……何だ!?

 今まで佐藤雅彦という人物も知らなかった。I.Q.やだんご3兄弟ピタゴラスイッチの人だと聞かされても、どれも今ひとつ知らないので「ふうん」としか言えなかったのだが、本書を一読してその人物像が何となく分かった。変な人だ。変で面白い人だ。面白い人だ。本書に収録されているのは、四コマならぬ一コマ的な一発物から、数えるのが面倒なぐらい何コマもある、漫画……か? よく分からない。よく分からないなりに面白い。うん、面白い。のか? よく分からない。よく分からないが面白い。うん、面白い。のか?

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2005-07-09657-662

[][][]グリの街、灰羽の庭で 安倍吉俊灰羽連盟画集 グリの街、灰羽の庭で 安倍吉俊灰羽連盟画集 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - グリの街、灰羽の庭で 安倍吉俊灰羽連盟画集 - 雲上読記 グリの街、灰羽の庭で 安倍吉俊灰羽連盟画集 - 雲上読記 のブックマークコメント

グリの街、灰羽の庭で―安倍吉俊灰羽連盟画集

グリの街、灰羽の庭で―安倍吉俊灰羽連盟画集

 やはり安倍吉俊は至上だ。アニメを見たときも感動したが、画集を改めて読んで、あのときの感動が甦ると同時に安倍吉俊の手によって描かれた本物を見て、新しく感動しなおしてしまった。究極に近い幻想がここに生みこまれている。ストーリィを追いながら、イラストを見せるという手法も見事。アニメを未見の人には不向きだろうけれど。

[][][]たかみち画集 たかみち画集 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - たかみち画集 - 雲上読記 たかみち画集 - 雲上読記 のブックマークコメント

たかみち画集

たかみち画集

 素晴らしい。どうして、絵を見るだけでこんなにも心が落ち着くのだろうか。視界から飛び込んでくる情報が、脳を暖かく包み、まるで自分が心地のよい温度に保たれた大洋にたゆたっているような気分になる。とても良い。

[][]天広直人画集 天広直人画集 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 天広直人画集 - 雲上読記 天広直人画集 - 雲上読記 のブックマークコメント

 初期のイラストも含まれているので、ページを逆に捲っていったほうが面白いかもしれない。上達していく様、あるいはテンプレートの作られてゆく様がとても分かりやすく提示されているのだ。やはりある一定のテンションで描かれた作品を、幾つも描くというのが求められるスキルではないだろうか。

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2005-07-08653-656

[][]羊のうた 冬目景画集 羊のうた 冬目景画集 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 羊のうた 冬目景画集 - 雲上読記 羊のうた 冬目景画集 - 雲上読記 のブックマークコメント

羊のうた―冬目景画集

羊のうた―冬目景画集

 非常に印象的なイラスト群。『羊のうた』はいずれ必ず読みたいと思っている漫画だが、この画集はその想いに拍車をかけてくれた。読者の瞳の奥底を覗き込むかのような視線が堪らない。

[][][]電撃G's PREMIUM Sister Princess 電撃G's PREMIUM Sister Princess - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 電撃G's PREMIUM Sister Princess - 雲上読記 電撃G's PREMIUM Sister Princess - 雲上読記 のブックマークコメント

シスタープリンセス』の外伝的な作品に位置するのだと思う。全ページフルカラー挿絵を持つ十二編の掌編から構成されている。イラストーリーやイラストノベルに近い領域にある作品。正直なところ、物語にはあまり興味がないので、イラストだけを目で追った。これだけ揃うと圧巻であると思う。続けてみると、やはり天広直人のイラストは一般的には人気だろうと思う。ある一定のテンションで作品を描き続けることができる点にプロ意識イラストレータとしてのレベルの高さを感じる。

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2005-07-07649-652

[][]GANTZ/MANUAL GANTZ/MANUAL - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - GANTZ/MANUAL - 雲上読記 GANTZ/MANUAL - 雲上読記 のブックマークコメント

GANTZ/MANUAL (ヤングジャンプコミックス)

GANTZ/MANUAL (ヤングジャンプコミックス)

 奥浩哉GANTZ』のファンブック。内容は大きく三つに分けられる。ひとつはアニメ全話の解説と紹介。ひとつは本書刊行時までの『GANTZ』の解説と紹介。最後のひとつは奥浩哉との対談やインタビューなど。アニメ仏像星人編だけ一話見たのだけれど、展開が冗長なのでこの先、見ることはないだろうと思っていたので、アニメの全話紹介は非常に嬉しかった。対談やインタビューも読み応えがあって中々によかった。

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2005-03-07540

[][]ひぐらしのなく頃に 特別編 雛見沢村連続怪死事件私的捜査ファイル(仮) ひぐらしのなく頃に 特別編 雛見沢村連続怪死事件私的捜査ファイル(仮) - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - ひぐらしのなく頃に 特別編 雛見沢村連続怪死事件私的捜査ファイル(仮) - 雲上読記 ひぐらしのなく頃に 特別編 雛見沢村連続怪死事件私的捜査ファイル(仮) - 雲上読記 のブックマークコメント

 ファンブック、あるいは資料集に近いか。こういった本にありがちなイラストの類は殆どなく、物語世界によりディープに浸かりたいファン専用の本と言える。

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2005-02-06532-533

[][]定本ネコマンガ(右) 定本ネコマンガ(右) - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 定本ネコマンガ(右) - 雲上読記 定本ネコマンガ(右) - 雲上読記 のブックマークコメント

定本ネコマンガ(右) (講談社+α文庫)

定本ネコマンガ(右) (講談社+α文庫)

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2004-12-01501-512

[][][]新・それでも作家になりたい人のためのブックガイド 新・それでも作家になりたい人のためのブックガイド - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 新・それでも作家になりたい人のためのブックガイド - 雲上読記 新・それでも作家になりたい人のためのブックガイド - 雲上読記 のブックマークコメント

新・それでも作家になりたい人のためのブックガイド

新・それでも作家になりたい人のためのブックガイド

 本書は人気作家の作品を実例に、主人公の決め方・書き出し・会話の書き方・その他もろもろ、多彩な面から小説の書き方を研究している実用書です。人気作家として挙げられているのは、太宰治三島由紀夫はもちろん、綿矢りさ金原ひとみ舞城王太郎清涼院流水石田衣良宮部みゆき片山恭一浅田次郎小川洋子などにも及びます。人によっては、参考にするために紹介されているのではなく、反面教師にするために挙げられていて、中々に辛辣です。

 本書を実用書として用いたいなら、第二講義「ブックガイド篇」が、本書を小説について語っている対談として読みたいなら、第一講義「心構え篇」と第三講義「実践篇」が力を持ってくるだろう。第二講義の「小説入門書ミシュラン」や、第四講義「必読書一〇〇選」なども充実している。

 仮に小説を書く人間に小説家小説屋がいるならば(このふたつがどう違うかは定義しない)、この本は徹底的に小説屋を貶し、小説家として小説家を書くこと、ひいては小説家として生きることを指南している。少しでも真剣に小説を考えるつもりがあるならば、本書はそれこそ必携必読だろう。ただし、とても難解である。読み終えて一言「難しい」と漏らし、ページを繰ったら、本書の旧版である『それでも作家になりたい人のためのブックガイド』の宣伝が打ってありました。曰く――「10年前に出版した『それでも作家になりたい人のブックガイド』が難しすぎるという声に答えて新版にしたのが『新それなり』です。新版を読んだ方に、上級編として旧版『それなり』をお勧めします。――どうやら、新版の本書は易しく書かれたようです。

 最後に。234ページより二葉亭四迷の「言文一致」の解説から引用「よく考えてみれば、ほとんど崩壊しつつある話し言葉やメール文体を使って携帯小説を書く行為などは、第二の、しかし安直な言文一致といえてしまうかもしれない。」

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2004-11-01483-500

[][]的を射る言葉 的を射る言葉 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 的を射る言葉 - 雲上読記 的を射る言葉 - 雲上読記 のブックマークコメント

的を射る言葉

的を射る言葉

 帯を見ると「わざと的を外すことに真理がある/的を狙わずに本質を射抜く108のメッセージ。/「気付かされ」、そして「気付く」ための言葉。」とある。題名が『的を射る言葉』なのに「的を外すことに真理がある」とはこれいかに。後書きを読めば分かるのだが、つまりは的の中心を射抜いてしまっては、ありがたくとも何ともない言葉になってしまうから、わざと的の中心を外すのが大事なのだそうだ。また108のメッセージというのは厳密には嘘で、108のテーマとそれに合った言葉が150点ほど紹介されている。この150ほどの言葉とは、森博嗣が日記を書き続けていた頃に「本日の一言」として書いていたものなので、この本を出すために書き溜めたものではない。その点、注意が必要である。

 掲載されている言葉の数々は、いかにも森博嗣らしいものばかり。少し、引用してみよう。

「議論がしたいんだよ」とは、「僕の意見を聞いてよ」と同義である。

「自信がない人間ほど、「自信がないのか?」と他人に問いかける。

楽な仕事を見つけて逃避する人は、本当に仕事熱心な人よりも、ずっと仕事熱心に見える。

「こんなこと言いたくありませんが」と言いたがる奴。

 などである。どうだろうか、本当にいかにも森博嗣らしいだろう。実際のところ、森博嗣好きにとって本書は全くもって問題ないのだが、上の言葉が耳に痛い人にとっては読みたくない本であることは間違いないだろう。したがって本書は、森作品の中でも最も勧めたくなる本でありながら、実際には勧められない本だと思う。

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