雲上読記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2006-02-28

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ザ・スニーカー』に掲載された三編に書き下ろし二編を加えた連作短編

 前巻に引き続き、高いレベルの短編集。もうどの作品を取っても不満はない。持ち上げては落とし、持ち上げては落とし、持ち上げては落とす……と見せかけて幸福のままに終わったり。著者の掌の上で踊らされている感が否めないが、面白いのだから仕方がない。「黄金と泥の辺」には、あまりにもあんまりな結末に唇を噛み。「しあわせの後ろ姿」には、現実的過ぎる恋人の別れ方に身が引き裂かれる思いを感じ。「三本脚の椅子」には、芸術の門を敲くものの孤高と孤独を知り。「優しく哀しいくちびる」には、涙が出るほど大爆笑した挙句、279ページに感動して秋山号泣……までは行かなかった。秋山嗚咽、ぐらい。「翼の在り処」は、まあ、どうでもいいや。

 刊行ペースを見ると、そろそろ八巻が出てもいい頃合い。楽しみだ。

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