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2006-02-16

[][]855 01:55 855 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 855 - 雲上読記 855 - 雲上読記 のブックマークコメント

 濃い描写と軽妙な罵りあいがあるからまだいいとして、正直なところこの長さでこういったバトルが延々と続くのは、読めないほどではないけれど苦痛。事件自体も入り組んでいるので、じっくりと読んだり、要所要所で読み返さないとストーリィを理解できないし。ラスボス登場かと思いきやそうではないし、主人公とジヴの関係をはじめ、幾つかの問題は放り出されたままだし、色々と首を傾げてしまった。何だかんだ言って萌えるキャラクタがいるわけではないし。

 次は短編集。やや期待。

[][]856 14:17 856 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 856 - 雲上読記 856 - 雲上読記 のブックマークコメント

災厄の一日―されど罪人は竜と踊る〈3〉 (角川スニーカー文庫)

災厄の一日―されど罪人は竜と踊る〈3〉 (角川スニーカー文庫)

ザ・スニーカー』に掲載された短編五編に書き下ろしを一編加えた連作短編集。「翅の残照」のみ既読。全体的には長編と同じく事件があって、それをアクションで解決するという流れなのだが、「道化の予言」と「禁じられた数字」が面白かった。

「道化の予言」は閉鎖空間の中で殺人事件が起こり、犯人が人狼であることは分かったけれど、誰が人狼か分からないというもの。冒頭で呈された手品が、事件全体の構造を暗喩していて、ミステリ風であることに加え、人狼BBS好きの秋山としてはかなり楽しむことが出来た。

「禁じられた数字」はキャラ小説。今までの作品に登場したキャラを使って会話させているだけなのだが、これが抱腹絶倒。本当、浅井ラボは罵倒悪戯悪意不平不満を書かせれば右に出るものを許さない。何度も笑ってしまった。

 四巻と五巻は共に長編で表紙が似ているけれど、上下巻の関係にあるのかな?

[][]857 21:46 857 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 857 - 雲上読記 857 - 雲上読記 のブックマークコメント

 後半はやや退屈だったが、全体に緩急がついて、アクションパートがうまくアクセントになっているので流れるように読むことが出来た。しかし、思ったとおり五巻に続いており物語自体は何とも言えないところで終わっている。

 それにしても、主人公とその恋人の関係が秀逸。実にリアリティに溢れているのだ。確かにこんな主人公だったら、恋人も愛想を尽かすだろうよ。社会的身分のある男に流れるのも分かる。ふたりの関係だけを抽出すれば、充分、ライトノベル以外の領域でも浅井ラボは書けるのではないだろうか。

[][]858 22:13 858 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 858 - 雲上読記 858 - 雲上読記 のブックマークコメント

「くちづけでは長く、愛には短すぎて。そして、楽園はあまりに永く」

 なるほど、これは凄絶だ。ライトノベルの中で酸鼻極まる凄惨なシーンの出てくると名高い著者の真髄を、本書で初めて見た気がした(いや、今までもあるにはあったが、特筆するほどではなかった)。単にグロかったりエグかったりするのではなく、人間の醜い内面を、物理的に精神的に浮き彫りにしているような感じだ。これは中高生が読んだらトラウマになるのではないだろうか? そして結末も、同じように酷だ。『ラグナロク』や『トリニティブラッド』的なものを期待していた読者は、本書で追うのを止めるのではないだろうか。萌えキャラも尽くが、西尾維新の著作と同じような末路を辿るし。そして鬱展開やライトノベルとは思えない、ヘビィでグログロ好きな読者は、ここから熱狂的なファンに変じるだろう。つまりはそういうシリーズ。当然、秋山は次も読みます。

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