2006-02-10
■ [小説][松尾由美]840


- 作者: 松尾由美
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/01/26
- メディア: 単行本
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初松尾由美。申し訳ないけれど、面白くなかった。叔母に頼まれて彼女のアパートに代わり住むことになった主人公は、そこで女性の幽霊と出会う。彼女は世間的には自殺とされているけれど、実は殺されたのだという。犯人を求め、主人公は彼女の探偵となる……のだが、まず謎が魅力的でない、探偵パートが面白くない、彼女との会話が面白くないと、ないない尽くしなのだ。
帯には「ありえない恋/ラスト2ページの感動」や「2005年ベスト1確実!のラブストーリー」とあるが、これにも疑問。確かに恋愛要素はあるが、それ以上に主人公は探偵活動しているのだ。ジャンル的にはミステリに振り分けた方が正しいだろう。しかし、ミステリとして読むとあまりにつまらない。かと言って恋愛物として読んでもつまらないし、泣き作品でもないし。ちょっと、売り方&書き方を誤ったのではないかなと思う。
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