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2006-02-10

[][]840 15:20 840 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 840 - 雲上読記 840 - 雲上読記 のブックマークコメント

雨恋

雨恋

 初松尾由美。申し訳ないけれど、面白くなかった。叔母に頼まれて彼女のアパートに代わり住むことになった主人公は、そこで女性の幽霊と出会う。彼女は世間的には自殺とされているけれど、実は殺されたのだという。犯人を求め、主人公は彼女の探偵となる……のだが、まず謎が魅力的でない、探偵パートが面白くない、彼女との会話が面白くないと、ないない尽くしなのだ。

 帯には「ありえない恋/ラスト2ページの感動」や「2005年ベスト1確実!のラブストーリー」とあるが、これにも疑問。確かに恋愛要素はあるが、それ以上に主人公は探偵活動しているのだ。ジャンル的にはミステリに振り分けた方が正しいだろう。しかし、ミステリとして読むとあまりにつまらない。かと言って恋愛物として読んでもつまらないし、泣き作品でもないし。ちょっと、売り方&書き方を誤ったのではないかなと思う。

[][][]841 23:04 841 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 841 - 雲上読記 841 - 雲上読記 のブックマークコメント

アリスの不思議なお店

アリスの不思議なお店

 こーれーは、素晴らしい!!

 絵本として秋山が考えている、ふたつの重大な要素を備えているのがとても好印象。

 ふたつの要素とは「親から子へ、物語るのに向いている」「字の分からない子どもが、絵を見るだけでも楽しめる」である。画家にして絵本作家である著者が、娘の誕生日プレゼントのために作ったのだが、評判になり出版、ボローニャ国際児童書展ラガッツイ賞を受賞したという作品。夢のカタログと宣伝されており、その名の通り、空想の雑貨が紙面に展示されているのだ。文字を追わずにイラストを見ているだけで楽しい。挿画ひとつで物語が頭の中に浮かんでくる。

 本を読むことは、本に書かれている文章を読んで、その文章によって著者が綴った物語を、頭の中で再構築することだと秋山は考えているが、それを本書はイラストでやってのけている。受動的に読書している人間には難易度が高いかもしれないが、そうでない人にはうってつけだろう。素晴らしかった。

[][][]842 23:20 842 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 842 - 雲上読記 842 - 雲上読記 のブックマークコメント

レモネードbooks 1 (バンブー・コミックス)

レモネードbooks 1 (バンブー・コミックス)

スミレステッチ』『委員長お手をどうぞ』で有名な山名沢湖。前々から読みたいなと思っていたものの、自分でマンガを買って読む習慣がなく、周りに買っている人がいなかったので読めなかったのだが、魔王14歳さんのレビュー(id:Erlkonig:20060206)を読み、一念発起して買ってしまった。マンガを買うのは、三年ぶりである(最後に買ったのは『G戦場ヘヴンズドア』)

 簡潔に言えば、歯がゆい少女漫画。現実にはちょっとないだろうなと思いつつ「わはー」とか変な笑い声を上げながら読んでしまった。面白い。そして読書が趣味の男性諸君で、彼女が欲しい人は心して読んだ方がいいかもしれない。好きな店の好きな本棚の好きな本がいつまでもそこにあるとは限らないように、ある女性の心がいつまでも自分に向いてくれているとは限らない。まあ、逆も言えることだけど。

 そう言えば、平山白さんが作中に顔を出した本をリストアップしています(id:hirayama46:19000101)。

[][]843 23:38 843 - 雲上読記 を含むブックマーク はてなブックマーク - 843 - 雲上読記 843 - 雲上読記 のブックマークコメント

愛がなくても喰ってゆけます。

愛がなくても喰ってゆけます。

『レモネードBOOKS』と同時に購入、雲上アンテナに登録している読書系サイトで複数人が取り上げており興味を持っていたのだが、あれはもう一年近く前のことだったのか、何もかもが懐かしい……。

 YながとそのアシスタントのS原が主要登場人物で、彼らが様々な料理屋を訪ねるグルメエッセイ漫画。興味深かったのは著者だと思われるYなががデフォルメされつつも、美人として描かれているシーンが多かったこと。漫画家が自分自身をネタにするときは、敢えて変なキャラクタにすることが多いと思っていたので、自分を美化するのは新鮮で面白く読めた。他のキャラも美形ばかり。こういうキャラが登場するマンガならBLでも読めるかもしれないと少し思った。

 全体に面白く読めたが、作品の末尾につけられている店の場所と予算を見るたびに溜め息がこぼれた。後、秋山は食に対する執着心がなさすぎるのかもしれないと改めて思い知った。もう少し食欲を許してやることにしよう、かな。

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